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そろそろ電気自動車、本気で考えないと! 個性豊かで注目すべき3車種はこれだ!

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■愛されキャラは健在——フィアット500e


愛くるしい2代目フィアット500のテイストを現代的にうまく落とし込んだデザインの500e。

先進性に溢れるアリアとは対照的に、既存のデザインテイストを踏襲しながら独特の個性をアピールしているのがコンパクトEVの「フィアット500e」だ。

元ネタのフィアット500といえば「ルパン三世」にも登場した歴史的名車であり、そのデザインを現代的に解釈したガソリン版の現行型500は2007年に登場。小変更を繰り返しながらいまも根強いファンに支持されている。この流れをみると500eはパワートレインを置き換えただけのものと勘違いされがちだが、実際はEV専用の車台をいちから開発したブランニューモデルである。

インストルメントパネル周りも2代目500に倣ったシンプルなレイアウト。7インチの液晶メーターに様々な情報が表示できる。

コロッと丸っこい大福のようなデザインのボディは、長さや幅ともガソリン車にくらべて数cmずつ大きくなってはいるが、それでもサイズは全長約3.6m、全幅約1.7mと依然としてコンパクト。

4人乗りの必要最小限なパッケージでモーターの出力自体は118PSと特別に強力ではなく、一充電あたりの航続可能距離(WLTCモード)も335kmと控えめではあるものの、シティコミューターとしての性能は十分であり、扱いやすさは抜群。

その快活な走りやデザインの可愛らしさはある種のビタミン剤のようでもあり、ドライブするたびに元気をもらえるキャラクターはEVでも不変なのである。

インテリアは廃プラスチックから生まれた特殊なポリエステルを使用したシート表皮やエコレザーを用いるなど。サステナブルな精神が息づいている。

実際、500eは本国での登場から2年が経っているが、日本での発表直後にはすでに世界累計販売が6万台を超え、今年中には10万台到達も見込まれているというから、その人気の高さがわかるだろう。

日本での販売方式は車両価格や税金、整備点検費用などがパッケージとなったサブスクリプションを始めとするリース販売のみで、月々約5万円から手に入れられる点など、クルマのキャラクターはもちろん、新しい所有のかたちを提案しているところも魅力のひとつである。

500eには通常の3ドアハッチバックのほか、ファブリックルーフを用いたオープン仕様も用意される。リアウィンドー部分まで折り畳めるため開放感は抜群。



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