FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場編集長のスタイルクリニック

意外と奥が深い!? お馴染み「Pコート」を干場流に着こなす方法とは?

今まで、さまざまなメンズファッションを提案し、大人の男のカッコイイ!を追求してきた干場編集長。そんな干場が辿り着いた【コレがあればいい!】というアイテムと、【この着こなしをすれば間違いない!】という究極のスタイルを伝授。シンプルで、普遍的、上質な素材で、色を制御した、都会的で洗練された言わば最後のスタイル「LAST STYLE」を紹介します!

オトコらしくもスタイリッシュにも着られるのが魅力!

人気連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第27回目は「Pコート」。オトコらしさ溢れるコートの筆頭と言って過言ではないPコートですが、その魅力とは? そして選びや着こなしのポイントとは? 

チェスターコートやオーバーサイズコートなど、これまでに何種類かのコートをご紹介してきましたが、その中でもっともオトコらしいと言えるのが、今回紹介するPコートです。学生コートでもお馴染みとあってPコートを知らない人はいないでしょうが、そもそも「P(ピー)」ってなんなんですかね?

「諸説あるんですが、有力なのがオランダ語という説。厚手のウール生地をオランダではピイ・エッケルと呼び、そこからP(ピー)コートと名前がついたというものです。デザインとしては、イギリス海軍が採用したものが定番に。だからボタンにはイカリマークが入っているでしょ?」

なるほど、もうひとつ気になるのがフロントの合わせ。皆さん気づいていました? 左右どちらが上でも閉じられるってことを。

「これも海の上で着るための工夫です。船では左右に見張りを置きますが、前合わせが左上だけだと進行方向に対して左側の人は風がコート内に入ってきますよね。立ち位置に応じて変えられるようになっているんです」

なるほど、なるほど。そんな徹底して実用に応じた作りは他にもあるようで。

「首元への風を防ぐために、襟が大きめになっています。ストラップがついているものなら、よりあたたかいです。加えて、モードなスタイリッシュさも楽しめます」

オトコらしくもスタイリッシュにも着られる。いざ手に入れるならどんな選び方が?

「Pコート本来の魅力を満喫するなら、断然厚地でしょう。しかし、そうすると着心地が堅く、重くなります。でもご安心を。Pコートの意匠を踏襲しつつ、素材にカシミアを用いることで軽くやわらかに仕立てているPコートも沢山あります」

肝心の色は……やはり黒!?

「ブラックもいいですが、Pコートに関しては最もベーシックなのはネイビーです。しかし、ブラウンやオフホワイトを選べば、エレガントな雰囲気も楽しめます。ビジネスコートとして使う場合は、丈に注意を。Pコートはミドル丈が多く、そもそもはスーツに合わせるものではありません。しかし、ロング丈ならクラシックなスーツにも馴染んでくれますよ」

丈ひとつで印象がガラリと変わるということ。定番コートと思っていたPコートですが、結構奥が深いんですね。

 

1PIU1UGUARE3 / ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ

素直にカッコいいと思えるコートですよね

コート19万8000円/ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ(ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ 表参道ヒルズ店)

デニム3万3000円/イカイ(スピラーレ)、 靴5万1700円/ダブルエイチ(オリエンタルシューズ)、時計「ポルトギーゼ・クロノグラフ」101万7500円/IWC、サングラス14万3000円、リング14万3000円、ウォレットチェーン41万8000円/すべてフィクサー(アルト エ デリット)、他干場編集長私物

13スターが刻印された10ボタンを採用するなど、ヴィンテージの要素を取り入れたこちら。それでいて、シルエットに無駄がなく、まさに海軍ユニフォームを想起させる凛々しさです。そんな1着を、ムービー系フォトTシャツと色落ちした黒デニムとで大人アメカジに。

「構築感を残しつつ、イタリアMTR社によるカシミア×ウール生地により着心地は軽くやわらか。ボタンにも本水牛を用いるなど細部まで上質とあって、こんなカジュアルな着こなしでも大人にまとまります」

襟次第で、アメカジにもモードにも変幻自在

幅広の襟を立てた際、フロントをしっかり閉じることができるチンストラップ付き。

「台襟に走らせたステッチが、大型の襟をヘタることなく支えてくれます。タイトに着ることでアメカジからモードに一変します。

干場編集長のアドバイス①「ロックT」

武骨がすぎないようにインナーでヌケ感を

オトコらしさだけでは、やはり大人には物足りず。ムービー系のフォトTシャツを合わせることで遊びを。

「ただし、ベースカラーは黒で。明るい色だと、大人の遊び心が転じてチープに見えてしまいますから」

干場編集長のアドバイス②「時計」

オトコらしさと上質さのバランスを意識

海由来のコートには、海由来の腕時計を。航海用時計が出自となるポルトキーゼは、アリゲーターベルトであくまでラグジュアリーに。

「クロノグラフも、ポルトキーゼなら武骨過ぎません。基本的にカジュアルなPコートとあって、スポーティ一辺倒は避けたほうが無難」

干場編集長のアドバイス③「ウォレットチェーン」

Pコートとの相性は抜群ですが長さに注意

大人アメカジにジャストなサイズのウォレットチェーンがこちら。

「これ以上長いと子どもっぽくなるので注意を。90年代の渋谷にいそうな感じになっちゃいますから(笑)」

干場編集長のアドバイス④「ブーツ」

スッキリとした足元でクラス感アップ

オトコらしいPコートに、スニーカーは少々おとなしい印象。とはいえ編み上げブーツでは武骨さが強すぎます。

「そこで使えるのが、スエードのヒールブーツ。サイドジップによるスマートなルックスが、カジュアルコーデを格上げしてくれます」

TAGLIATORE / タリアトーレ

大人見せにこだわるなら、こんな色もあり

20万3500円/タリアトーレ(トレメッツォ)

マフポケットや幅広のラペルにピーコートの面影を残しながらも、その印象は実にエレガントなスチュアート。理由は、上質なヴァージンウールを使用したライトウェイト生地だから。さらにダブルフェイスとあって、その着心地は軽くやわらかです。

SEALUP / シーラップ

食べごたえならぬ、着ごたえ満点な1着

16万2800円/シーラップ(フローエンス トーキョー)

ミリタリーとドレスを見事に融合させたジアッコーネ。なにせ素材は、ウールにカシミアをブレンドしていますから。その肌触りこそ繊細ですが、生地自体は厚手でハリがあり武骨感あり。水牛ボタンも、ミリタリーらしい威厳をアピールしてくれます。

LANVIN COLLECTION / ランバン コレクション

Pコート=堅くて重いだけじゃないんです

13万7500円/ランバン コレクション(ランバン コレクション  表参道店)

厚くハリのあるウールメルトンではなく、細番手のウール糸をフランネルに織り上げた生地を採用。やわらかで軽やかな着心地に仕上げただけでなく、さらに合繊シンダウンをボンディングし保温性も確保。ゆったりとしたシルエットに、イマドキ感が漂います。

HEVO / イーヴォ

いっそこんな意外系を狙うのもいいですね

9万9000円/イーヴォ(トヨダトレーディング プレスルーム)

ここらしい肩の落ちたゆったりシルエットが、まずは見どころ。さらに、着丈は4つボタンでショートに。素材はウール混で、撥水性を備えたソフトメルトンに仕上げています。スペックこそスポーティですが、こんなオフホワイトならクリーンで上品な印象に。

Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba

【問い合わせ】
ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ 表参道ヒルズ店 03-6447-4970
スピラーレ 03-5468-8548
オリエンタルシューズ 034-6804-3280
IWC 0120-05-1868
アルト エ デリット 052-253-7718
フローエンス  トーキョー 050-5433-3616
トヨダトレーディング  プレスルーム 03-5350-5567
トレメッツォ 03-5464-1158
ランバン コレクション 表参道店 03-3486-5858



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