何より安心感を覚えたのは、左手の薬指に光る指輪だった。
「この人も背負うものがあると知ると安心感が増しました。Twitterで裏垢を持っている弱みを握り合っているわけですから。家族にだけはバラされたくないですもん」
しかし、佳苗の読みはハズれることになる。
「私との情事を撮影して、配信していたんです……」
モザイクがかかった状態のものがTwitterにサムネイル的にアップされており、そこからオンラインサロンへ誘導。課金するとモザイクなしの動画がみられるというシステムだったという。
「ぞっとしました。お金儲けまでしていたなんて。一度ネットにアップされたものは、絶対に消えないっていいますよね。今も毎日、ビクビクしながら過ごしています」。
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