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FASHION 干場編集長のスタイルクリニック

冬のインナーで大活躍! クルーネックニットが大人に最適な理由をお教えします!

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今まで、さまざまなメンズファッションを提案し、大人の男のカッコイイ!を追求してきた干場編集長。そんな干場が辿り着いた【コレがあればいい!】というアイテムと、【この着こなしをすれば間違いない!】という究極のスタイルを伝授。シンプルで、普遍的、上質な素材で、色を制御した、都会的で洗練された言わば最後のスタイル「LAST STYLE」を紹介します!

スウェットとニットの上手な使い分けを習得すべし

新連載「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第26回目となる今回は、「クルーネックニット」。そう、スウェットじゃなくてニットです。首回りの形が同じなら、スウェットでもニットでもいいんじゃないの? いえいえ、両者は似て非なるようです。

スポーツやストリートといったキーワードがトレンドを牽引し続ける中、すっかり大人の休日ウェアとして馴染んだ存在となったスウェット。楽チンなのはありがたいですが、やはりそもそもはスポーツウェア。あくまでも大人に見せるなら、ニットの方が良いみたいです。

「同じクルーネックでも、スウェットとニットではまるで印象が異なります。ちなみに、クルーネックとは元々船乗りが愛用していたニットの首回りに由来しています。乗船員=クルーが着るニット=クルーネックってことですね。話を戻して、スウェットとニットの違いは、前者は織りで後者は編みになっていることです」

糸が交差している状態を織り、ループ状になっているのが編みで、基本として織りは表面感がフラット、編みはふくらみがありやわらかになります。

「どちらが良いと言うわけではありませんが、大人の落ち着き感や上質感をアピールするなら風合いがより豊かなニットの方に分があります。さらに、メリノウールやカシミアといった高級素材のニットなら、クルーネックニットにTシャツ、デニムといったシンプルなコーデもあくまで大人顔にまとまります」

その際、Tシャツの見え方に注意点が。

「ラフなコーデに合わせる場合は、首元からチラッと白Tシャツをのぞかせるのがポイント。そして裾からも1.5cmくらい見せましょう。そうすると、ヌケ感が生まれて色落ちしたブラックデニムのラフさとバランスが取れます」

昨今は、カシミアを使いながらスウェットで見られるVガゼットをデザインしたニットなどもあるとか。

「ニットだからといって、決してキレイに着なければいけないというわけじゃありません。上質素材のニットを合わせることで、ラフなコーデを格上げできるということです」

スウェットからニットに切り替えるだけで、クラス感アップ。これ、結構簡単なテクニックですよね。

 

30/70 trenta Settanta / トレンタセッタンタ

ラフだけど質感はしっかりラグジュアリー

ニット3万6300円/トレンタセッタンタ(第一ニットマーケティング)

Tシャツ9350円/クロスクローゼット、ライダースジャケット35万2000円、サングラス7万4800円、ウォレットチェーン41万8000円/すべてフィクサー(アルト エ デリット)、デニム3万3000円/イカイ(スピラーレ)、その他干場編集長私物

アウターを着る前提なら、まさに今時期にぴったりなコットンニット。アルテッコシリーズからの1着となるこちらは、ニットながら毛羽立ちを抑えたスムース編みによりサラッとした肌触りを実現しています。程よいゆとりシルエットとで、カジュアルにして品良い印象に。

「色落ちデニムとコンバースのオールスターを、共にブラックで統一。パッと見は実にラフですが、ニットのやわらかな質感が大人に見せてくれます」

ライダース×黒デニムもハード一辺倒になりません

ライダースを合わせたロックなコーデ。実はこちらのニットには、スウェットで見られる首元のVガゼットを採用しています。それにより、品良くも品良いだけで終わらず、こんなハードなアウターとも馴染んでくれるのです。

「ラフだけど上質。このバランスが、大人の休日カジュアルを成功させるポイントです」

干場編集長のアドバイス①「サングラス」

ニットの柔和な印象に対して目元はあえて渋く

今回アウターがライダースとあって、サングラスはティアドロップをチョイス。ダブルブリッジの渋めな印象を、ニットがやわらかく見せてくれます。

「ラフだけど上品、ハードだけど優しい。そんなギャップコーデこそが、モテる大人カジュアルの極意です」

干場編集長のアドバイス②「時計」

オトコらしさと高級感を両立するクロノグラフ

サングラス同様、腕時計にはクロノグラフが武骨なブライトリングのクロノライナーを。黒をベースにしたモノトーンコーデに、ステンレスシルバーが映えます。

「ニットで上品に格上げしているとはいえ、パッと見の印象はラフ。腕時計などの小物でも、格上げを後押ししたいところです」

干場編集長のアドバイス③「ウォレットチェーン」

ワイルド感に合わせつつも品良さを意識

ロックなライダースには、シルバーのウォレットチェーンがやはり似合うわけで。ただし、ジャラつき過ぎはご用心。シンプルなグルメットチェーンで。

「腕時計と色を合わせるのもお忘れなく。さらに、サイズが長過ぎると子どもっぽく見えるのでご注意を」

干場編集長のアドバイス④「スニーカー」

無駄のないシルエットは意外に洗練顔

もちろんブーツもアリですが、今回のコーデの肝は「ラフだけど、ニットによりあくまで上品」。ハードさを抑えて、足元はコンバースで。

「カジュアルスニーカーの代名詞ですが、ハイカットなら足首までスリムとあって、結構スタイリッシュなんですよ」

Loro Piana / ロロ・ピアーナ

シンプルだけど誰が見ても上質感たっぷり

19万1400円/ロロ・ピアーナ(ロロ・ピアーナ ジャパン)

これぞまさにシンプル&ベーシック。メランジュグレーのトーンも然り、1枚持っておくとコーデが捗るヤツです。といっても、そこは名門ロロ・ピアーナ。素材はヒルカス子山羊の下毛を使ったベビーカシミアで、肌触りはもちろん見た目の風合いも極上です。

Brunello Cucinelli / ブルネロ クチネリ

上質なカシミアをあえてスポーティに

19万8000円/ブルネロ クチネリ(ブルネロ クチネリ ジャパン)

軽さとあたたかさを両立するピュアカシミア製。言うまでもなく上質な素材を用いつつ、そのデザインは実にスポーティなスウェットスタイルに仕上げています。Vガゼットや、やや長めのリブ袖&裾がそれ。シルエットはジャストで、着姿はあくまで大人に。

ZANONE / ザノーネ

こんな一着があるとヘビロテ確実です

3万9600円/ザノーネ(スローウエア ベネツィア丸の内店)

ラグランスリーブにVガゼットと、スウェットスタイルを踏襲したこちら。素材のウールは、生産者と環境に配慮した認証メリノウールを採用しています。それをマイクロブークレヤーン仕立てにすることで、膨らみ感のある風合いに。袖を通した瞬間に、その柔らかさに驚くはずです。

V::loom / ヴィルーム

素材が変われば印象も変わるものです

7万7000円/ヴィルーム(コロネット)

一見するとコットンスウェットと思うかもしれません。しかし、いざ手に持てばその肌触りは別格。なにせウールですから。強撚糸にすることで、サラリとした肌触りと耐久性を高めたこちら。ゆったりしたシルエットが、上質にしてイマドキ感を楽しませてくれます。

Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba

【問い合わせ】
第一ニットマーケティング 0258-66-6676
ロロ・ピアーナ ジャパン 03-5579-5182
ブルネロ クチネリ ジャパン 03-5276-8300
クロスクローゼット 03-5770-5274
スローウエア ベネツィア丸の内店 03-6259-1691
コロネット 03-5216-6521
アルト エ デリット 052-253-7718
スピラーレ 03-5468-8548
ブライトリング・ジャパン 0120-105-707



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