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充電はどうするの?北極から南極まで日産のBEVアリアで2万7000キロの大冒険!

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■パワートレインやバッテリーは市販車と同じ

アリアのカスタマイズも、日産が全面的にバックアップする。プレスリリースでは、北極圏や南極圏での極寒の環境や、過酷な地形での走行にも対応できるよう、ホイールやタイヤ、サスペンションに加えて、エクステリアもカスタマイズするとあったが、現時点では、公開されたスケッチ絵から推測するしかない状況。詳細が明らかとなるのは、年明けのスタート直前になるだろう。また、帯同するもう1台のアリアe-4ORCEは全くの標準車両であり、遠征をサポートする役目を担うという。

タイヤサイズはなんと40インチ。その分、航続距離は短くなるが、生きて帰るためには走破性の確保の方が重要

本件について、日産広報に取材したところ、今回の遠征で使われるアリア(カスタマイズされる車両、帯同車ともに)は、フル充電で456kmの航続距離をもつイギリス市場仕様のe-4ORCE車両だという。しかも、パワートレインやバッテリーは、通常の市販車と異なる改造を行う予定はないそうだ。ルーフに乗せているケースに補助バッテリーでも仕込むのかと想像していたが、アリアの実力を誇示するため、車両改造は最小限にとどめるようだ。

ルーフに搭載されているケースには、冒険に役立つアイテムが積載されているのだろう

40インチものタイヤを履くため、ベース車両の456kmよりも航続距離は短くなるだろうが、生きて帰るためには走破性の確保の方が重要だ。加えて、岩や氷による損傷を防ぐため、車体下部にはプロテクションも装着される。

このスケッチ絵を見ると、フロントバンパーにはフォグランプらしき装備も追加されている。また、40インチのオールテレインタイヤにトレッド面まで回り込んだ赤いラインは、雪上走行用のタイヤチェーンを装着しているのだろう。砂漠や岩場、地割れ、雪原やクレバス地帯など、どんな路面であっても走破が出来るようにカスタムされるようだ。

 

■極地では風力と太陽光を介した再生エネルギー発電で充電

改良したアリアの航続可能距離についてはわかっていないが、おそらく半分程度(250kmと予測)の航続距離にはなってしまうだろう。そうなると単純計算で90~100回以上の充電を行うことになる。北米大陸と南米大陸を通過している最中はそれほど問題ではないだろうが、問題は充電ステーションのない極地だ。

「EVは、厳しい寒さの極地や南米の高温多湿のジャングルにあっても、ワクワクするような運転体験を提供してくれます」と、ラムゼイ氏は語る

日産広報によると、極地では風力と太陽光を介して再生エネルギーを提供するポータブルシステムを含む方法で行うという。なかなかハードな旅路となるが、面白い企画だ。出発まで、あと4ヶ月。はたして無事に完走できるのか? 続報をまたご紹介しよう。

Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:Nissan
Edit:Takashi Ogiyama



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