ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
CAR NEWS

これからは「クロスオーバー」の時代!? クラウンから見えてきた自動車の未来とは?

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

新型クラウンで「変わった」こと、「変わらない」こと

ではこの新型のクラウンらしさはどこにあるかと言えば、それはやはり室内の快適性の高さではないだろうか。

前述のとおり室内は大人4人がゆったりと寛げる空間を確保し、体を大きく包みこむようなシートはこれまでの伝統どおり。空調やエンターテインメント、もちろん安全装備も充実。さらには先進のコネクティッド技術により、きめ細やかなサポートが受けられる。おもてなしにあふれたクルマであることに変わりはない。

水平基調のパネルを主体に、使い勝手を優先してスイッチ類を配置した機能的なフロントシート周り。色合いも含め上質な空間作りに力が注がれている。

ただ、実際にこの新型クラウンを目の当たりにすると、セダン然としたグリルのないいかにも空気抵抗が少ない顔つきや、フロントからリアにかけてクーペのような滑らかなラインで縁取られたルーフライン、ちょっと背の高い車高や特徴的な2トーンカラー(もちろん単一色もあり)など、「本当にこれがクラウン?」と疑問符を浮かべる人も多いはずだ。

これみよがしなグリルは配され、シャープでクリーンな顔つきとなった。王冠型エンブレムのデザインも改められている。ボディカラーはプレシャスブロンズ。

もっとも、だからといってこの大胆に生まれ変わったクラウンを否定してほしくはない。

テレビや音楽CDといった主要エンターテインメントコンテンツが動画配信サービスやサブスクリプションに置き換わりつつあったり、リモートワークが身近になったように、今までの常識や考え方はちょっと横に置いておくのがいいかもしれない。

セダンも大きく変わる時代。そのイメージリーダーたるクラウンには、自らのイメージを打ち破る気概があった。そこに共感を覚える人も少なくないはずだ。日本の代表モデルとしての軸はしっかりと残したまま、多様性に富み、柔軟な発想で新しい道を切り拓く、次世代のリーダーにはうってつけの一台が新しいクラウンなのである。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5