【後編】「あの子は絶対サイコパス」男も仕事も奪われた28歳OLの嘆き

＜ある日、彼がA子を連れて帰って来たんです。A子を旦那からかくまうって。A子の顔にはたしかに殴られたあとみたいなのがあって、断るなんてできませんでした＞

A子から事情を聞き、自分の寝室を使わせたノゾミさん。

＜仕事から帰る時間にばらつきが出始めて、私たちの寝室はいつの間にか別になっていました。そこで、A子には私の部屋で寝てもらい、私は彼と同じ寝室を使うことにしたんです＞

©Getty Images

深夜に目を覚ますと、彼氏が隣にいない。嫌な予感がしたノゾミさんは自分の寝室に向かうと、女の甘い声と、彼氏の激しい息遣いが漏れ聞こえてきた。

この状況を許せるほど、ノゾミさんは優しくなかった。ノゾミさんの気持ちは怒りを通り越して完全に冷めきり、「奴ら」の声すら聞きたくないとその日はネットカフェに駆け込んだ。翌日実家に帰ったノゾミさんは、その後仕事を辞め、実家にこもったままでいる。

A子はというと、夫とノゾミさんの元彼との二重生活を続けているようだ。彼のA子を守りたいという正義感は暴走したままらしいが、A子は親友をいとも簡単に裏切ることができるサイコパス女だったという事実が衝撃だ。

ノゾミさんは最後にこう言い放った。

＜ドラマでよく見るサイコパス女はどこか空想の世界の人だと思っていました。まさかこんなに近くにいたなんて思わないですよ＞

仕事も男も奪われ、人生どん底のノゾミさんに「良い人付き合い」が訪れるのはいつの日だろうか。

Text：FORZA STYLE