フェラーリのみならず、もうひとつのビッグネームが参戦します。それは耐久王者といわれるほど実績あるあのポルシェです。カテゴリーはLMDhクラスですがニューマシン『ポルシェ963』をスタンバイ中。既に米国でタッグを組むペンスキーと共同でデイトナスピードウェイでのシェイクダウンを終えています。
【WEC 2023 レーススケジュール】
PR セブリング プロローグ(3月11-12日 / アメリカ)
R1 セブリング 1000マイル(3月17日 / アメリカ)
R2 ポルティマン 6時間(4月16日 / ポルトガル)
R3 スパ・フランコルシャン 6時間(4月29日 / ベルギー)
R4 ル・マン 24時間(6月10日 / フランス)
R5 モンツァ 6時間(7月9日 / イタリア)
R6 富士 6時間(9月10日 / 日本)
R7 バーレーン 8時間(11月4日 / バーレーン王国)
フェラーリの参戦は英断だったと思います。もしトヨタを引きずり降ろせば、さすがフェラーリといわれるでしょうが、もしも逆に負けたら……相手にとってみれば“あのフェラーリに勝った”と誰もが誇るに違いありません。ポルシェはまだLMDhクラスなので100%自前じゃないだけに言い訳が通じます。今シーズンのF1、モナコGP以降の戦いを見ると心配ですね。ルクレール推しのワタシとしては今季はもうタイガースファンの心境です(笑)。
2022年のWECはバーレーン8時間が最終戦です。トップカテゴリーのハイパーカーはコレで見納めとなり来年はLMHクラスへと移行しますが、少なくとも王者トヨタと、リヤウイングレスの斬新なコンセプトでマシンを開発したプジョーの戦いぶりを見ることは可能です。また、LMDhへと移行するLM P2クラスはプライベーターも多く、YouTubeLiveで車載映像を中継するチームもありますので、迫力あるリアルな映像を見ることが可能です(F1ブラジルGP決勝とは被りませんよ)。
個人的に気になるのは優勝請負人であるヨースト・レーシングの動向です。ポルシェやアウディ、ベントレーとタッグを組んできた生粋のレース屋だけに、2023年はどうなることやら。積極的にリサーチしているわけではないのですが、同チームのHPは現在工事中であり、その様子がわかりませんでした。記念すべき100回目の大会となるル・マン24
Text:Seiichi Norishige