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関西を走る電車のシートから着想! ベルベットのような生地感の極上ブルゾンとは?

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ブラックと見まごうほどの濃紺で、デザイナー松嶋紳さん曰く、「イメージは濡羽色(ぬればいろ)」。

濡れて艶を帯びたカラスの羽のような艶がある黒色のことで、よく見るとその羽は青や紫、緑などの光沢を帯びて見えるわけです。

この上品で美しく、深い艶感を活かすべく、デザインを削ぎ落としてシンプルに仕上げているのも素晴らしい!

とにかく何にでも合わせられるので使いやすいし、ラグランで仕立てているので重ね着してもストレスなく着られます。

そうそう。じつはココが1番のポイントだったんですが、この生地って大阪と京都をつなぐ、あの電車のシートからインスピレーションを得ているんです。

関西の方ならパッとイメージが湧くと思うんですが、あの電車の座席の色って緑色なんですが、実は色の名前は「ゴールデンオリーブ」。そして昔は、赤褐色や紺色の時代もあったそうです。

これも乗ったことある方なら感じたと思うんですが、手触りの良くて、座り心地も抜群じゃないですか?

厚手で"ケバ"のある起毛をした生地「モケット」を使っているんですが、その中でも起毛の復元力が高く、汚れにくくて毛抜けも少なく、色あせしにくくて保湿性にも優れ、感触まで良いといった、かなり高級な生地を使ってるんです。

起毛具合を0.5ミリ単位で調整したりなど、たくさんの試行錯誤が生み出した努力の結晶なんだそうです。

「へぇ〜」って思ったでしょ。コレも飲み屋で話すと、地味に盛り上がる。あの電車に乗ったことある方なら話早いし、もし未体験の方なら「触った感触覚えておいて、乗ったら思い出して」なんて。

素材のウンチクをタラタラと話すのって女子ウケは悪いんですが、それが乗ったことある電車の、しかもシートの話と繋がってたら、意外と反応は悪くない。あっ、ゴールデンオリーブだったら、もっと反応良かったのかな……。

だいぶ寒いのも板についてきたので、飲み屋も含め、また活躍してもらいます!

Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka



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