リモートが定着した現代、デキるビジネスマンは洒落感演出も欠かさない!
第508回目は、ホワイトマウンテニアリングのジャケットです。
ここ数年のお洒落において“楽ちん”は欠かせないキーワード。ボトムスにストレッチ機能は当たり前だし、引いて言えば窮屈さを感じさせないビッグシルエットも然り。そんなコンフォート志向が高まる一方で、装いにどこかだらしなさを感じてしまうのも事実です。やっぱり大人ですから品の良さも大事にしたいところ。そこで「ホワイトマウンテニアリング」の新定番が頼りになります。
“肩肘張らずに自由なお洒落を楽しむ”というコンセプトのもと、同ブランドが2020年にローンチした「Repose Wear」コレクション。コロナ禍によりさらにその志向が高まったことも後押しして、ファッショニスタの間で大きな注目を集めています。そんな人気コレクションの中でも、FORZARにオススメしたいのがジャケット。
一見するとカジュアルなコットンジャケットですが、その肌触りは実にソフト。フランネル生地の1枚仕立てだから非常に軽く、身頃や肩幅、アームホールをゆったりとしたシルエットで構築し、リラックスした着心地をもたらします。その一方でクラシカルな3ボタン仕様やナローラペルが、上品なきちんと感を演出。まさにいいとこ取りな一着と言えます。
ビジカジの浸透やリモートワークの定着と、働き方一つとっても昔とは大きく変わってきている昨今では、きちんと顔のカジュアルジャケットは重宝間違いなし。自宅作業から急なリモート会議なんて事態にも難なく対応できますからね。現代の働き方におけるオンオフ兼用のジャケットは、デキる大人にこそ持っておいていただきたい次第。
リポーズ ウェアコレクションは、リラックスしたシルエットをはじめとするここらしいモノ作りを継承し、さらに快適な着心地を提供。肩の力を抜いた着こなしを楽しめるのが、実に今どきです。
やはりホワイトマウンテニアリングですから、襟裏の意匠は外せません。さり気なくもひと目でそれとわかるアイコニックなディテールが、こなれ感を演出します。
同じ3ボタンのジャケットでも本作は、シーチングで仕立てた一着。服資材やワーカーアイテムに多用された生地で、目の詰まったコシのある風合いが特徴。水洗いできる上に洗いと着用を繰り返すことで柔らかな着心地に仕上がります。
スポーティさを滲ませるストレッチの効いたポリエステルを採用。軽い着心地の一枚仕立てで、縫い目にはシームテープがあしらわれ水の侵入を防ぎます。軽快なカジュアルジャケットですが、イタリアのファクトリーブランドで制作されており上品な仕上がりも魅力の一つ。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
【問い合わせ】
ホワイトマウンテニアリング 03-6416-5381