初のBEVはレクサスを変えるのか？新SUV「RZ」の今わかっていること徹底解説

■新しいドライビング体験ができる

また、RZには、bZ4Xにも採用された飛行機の操縦桿のような新型ステアリングも設定されています(従来の円形ステアリングもあります)。

新型ステアリングとコックピット。ステアリングは前輪と機械的につながっていない「フライバイワイヤ」システムだ

ドライバーの操作が電気信号によって操舵システムに伝えられる「ステアバイワイヤ」を採用することで、車庫入れやUターンでもステアリングを持ち替える必要がないほど、ステアリングの操作量が少なくすみ、運転負担を軽減させることができます。メーターをすっきりと見通せるので、安全性もより高まり、また開放的な空間も実現できます。

■「音」にもこだわっている

BEVでは、エンジン音が聞こえないぶん、モーター音、インバーターの制御音、ロードノイズ、風切り音などが気になりますが、RZでは、速度に合った周波数、加速度に応じた音量などに配慮し、車両の走行状況がドライバーにリニアに伝わり、かつモーター音が乗員へ心地よく響くよう、音色や音響伝達特性にこだわったチューニングがなされています。

BEVであっても乗員全員が心地よく、そして高級車にふさわしい静粛性が得られるよう「音」のチューニングにもこだわっている

また床下バッテリーに遮音壁としての機能を持たせることや、フード開口の全周にシールを追加したことで、風の流れの乱れによるフードまわりのノイズを除去するなど、高級車にふさわしい静粛性も追求しています。

■新しい世界が楽しめるモデル

BEVならではのメリットを先進技術によって最大限に引き出し、レクサスならではの「走る歓び」を追求した新型RZ。従来の内燃機関エンジンモデルやハイブリッドでは味わえなかった新しい世界観が楽しめることでしょう。発売が楽しみです。

Text：Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo： LEXUS
Edit：Ogiyama Takashi