「この頃にはもう、精神的にかなり参っていました。授業時間中だろうが、部活の指導中だろうが、Aさんから電話がかかってきて、私はその応対をしなければならなかったんです。生徒への対応もおろそかになり、授業の準備も十分にできなくなっていると感じていました」
疲れ切っていく保奈美さんが、先輩教員の言葉通りにしていると、保奈美さんへの電話だけでは満足できなくなったのか、Aは校長や教頭にも電話を掛けるようになり、「A君の担任を変えてくれ」と主張するようになった。
校長や教頭に何度も状況説明を求められ、保奈美さんの時間も心もどんどんすり減っていった。
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