っていうか、こんな生地の混紡見たことない…。初めてすぎて 脳がバグる。
パッと見はチノっぽいんです、この色味も手伝って。でも、太陽の光を浴びるとリネンらしいシャリっとした光沢と、カシミアが持つヌメっとした光沢が共存してるというか。
本当にコットン、カシミヤ、リネンそれぞれの良さが喧嘩することも殺し合うこともなく、生かし合うというかエロいくらいに混じり合ってる。
これはもう、山栄毛織と山田さんだから成せる技で、そんじょそこらの工場が真似しようにもできません。
テーパードとワイドの2型あったんですが、今回も迷わずワイドをチョイス。2ndシーズンに購入したテーパードも素敵だったんですが、暑さを感じる季節は風通しが良いワイドパンツってのが魅力的なんです。
そして、ウエストがドローコードになったイージーパンツの楽さを覚えてしまったら、ベルトを巻いて穿くパンツには戻れない…。あぁ、怠惰。
でも、そんな楽チンなカジュアル仕様であっても、ハクロのパンツは上品で高級感のある生地だからエレガントに穿けるわけです。
価格は4万5000円ほどですが、大した生地も使っておらず、作りもイマイチなのに日に日に高額になっていく同額程度なインポートのパンツと比べたら、迷わずコッチを選びます!
なんて いろいろ書きながら、じつは暑い夏って仕事以外つねに半パンで過ごすため、まだまだ着用回数は浅いんです。でも、高密度に織り上げられたコットン、カシミヤ、リネンの素材感が穿き込むことによって、どんな風に変化していくのかがこれからの楽しみ。
10月を目前にして、やっと涼しくなってきたので肌寒い晩秋くらいまで八面六臂の活躍をしてもらい、自分だけの1本に育ててみたいと思います。
あっ、そうそう。イグレティークになってからワイドとテーパード以外にもラインナップが増えてるんですが、そのお話はまた別の機会にでも。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka