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コツはブレーキ操作にあり!ハイブリッドやバッテリーEVの航続距離を伸ばす秘訣

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■できるだけブレーキを踏まなくていいように、車速をコントロール

前述したように、回生ブレーキには約0.2Gの最大限速度が設定されていますが、この0.2Gというのは、ガソリン車において、おおよそ、平坦な道の赤信号でブレーキを踏むような、やや強めの減速です。電動車ではアクセルオフでだいたいこのくらいの減速度になります。この0.2Gを超えた場合、超えた分は通常の摩擦ブレーキでの減速となり、この分のエネルギーは失ってしまうことになります。

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ハイブリッドやバッテリーEVといった電動車は、フットブレーキは極力操作せずに、アクセルペダルオフによる回生ブレーキを多用して速度コントロールをしやすいようにできている

これを防ぎ、より多くの電気エネルギーを回収するためには、ブレーキペダルは極力操作せず、車間距離を取ったうえで、アクセルペダルオフにて電気回生をしながら減速し、速度が十分に落ちてからブレーキを操作するのがコツ。車間距離を十分に確保して、試してみてください。

また、こちらも前述したように、カーブ手前で強めのブレーキングをしてしまうと、回生協調制御が作動して回生ブレーキが制限されてしまうので、カーブの手前までに、アクセルオフによる回生ブレーキでしっかりと減速すること。電力を回収できるだけでなく、無理のないスピードで旋回も安定するため、安全走行にも有効です。

 

■ハイブリッド車は、電気回生が見込める手前で電気を使い切る

バッテリーEVでは、走行中の電気回生でバッテリーが満タンになることは考えにくいです。が、バッテリー容量が小さいハイブリッド車では、バッテリー残量を確認しながら走行することも、燃費を伸ばすコツ。

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下り坂に突入する手間で、「EVモード」を選択して、頂上を通過するときに電気をちょうど使い切るように走行すると、下り坂でのエネルギー回収が確実にできる

バッテリー容量をうまく使うコツとしては、電気回生が見込める区間があるならば、その手前でバッテリーに蓄えられている電気を使い切ること。長い下り坂は、電気を回収できる絶好のポイントですが、下り坂に突入する手間で、「EVモード」を選択して、頂上を通過するときに電気をちょうど使い切るように走行すれば、下り坂で容量が許す限り電気回生をすることができ、エネルギーを有効活用できます。

坂の頂上まであとどれくらい距離があるか、土地勘は必要ですが、ぴたりと決まれば、燃費は格段によくなります。

 

■まとめ

回生ブレーキの燃費への影響は、10%程度もあるといわれています。ただし、回生ブレーキに意識が行き過ぎてブレーキ操作がおくれることがないよう、安全に気を付けながら、試してみてください。

Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo:Getty Images,Adobe Stock
Edit:Ogiyama Takashi



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