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FASHION 松浦弥太郎の"思い出になるお買い物"

【眼鏡は人生の一部です】松浦弥太郎さんが、人生の相棒となる超絶ヴィンテージ眼鏡を買う!

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いざ、試してみると…

掛ける前は「主張が強すぎるかも」と躊躇した松浦さんも、いざ試してみると、少し気になっている様子。逆さまに掛けたような、なんとも珍しいデザインに興味が湧いてきました。

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サイドから見た際の傾斜も独特で、他では見かけないデザイン。

「僕がこれを掛けて来たら、みんな驚きそうですよね。一筋縄ではいかなそう。でも、掛けてるうちに だんだん馴染んできて、なんだかカッコ良く見えてきた」。ストレートになったツルが耳に掛かる様も素敵ですし、既視感がないため新鮮に見えます。

「これを掛けてる方は なかなかいないので、他人とカブることは まずないと思います」と、松島さん。このモデルを取り扱ったこと自体が2度目で、なかなかお目にかかることのない代物なんだそう。

「僕はいま56歳ですけど、50代半ばを超えた人にしか掛けこなせなそうな感じも良いです。若い方が掛けると狙いすぎてる気がしてしますが、これから年齢を重ねれば重ねるほど似合っていきそう。なんだか馴染んできちゃいました」と、掛けてるうちにシックリしてきた松浦さん。

買うか買うまいか、本気で悩んでいます。

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デイヴィッド・ホックニーだけでなく、建築家フィリップ・ジョンソンが掛けていたものとまったく一緒というエピソードも後押しになり、かなり買う方向へと揺れ動く。

「これにしようかな…」。

松浦さんの口から購入を決めたのか、はたまたまだ迷っているかのひと言がこぼれた矢先、「キタ! いま愛用してる眼鏡を超えるのは、コレしかない」と、ついに決断へ!

1960年代のフランス製で状態も良く、刻印も残った状態。松島さんも2度しか取り扱ったことがないレアなヴィンテージとあらば、価格はある程度想像できる思いますが、松浦さんも「人には言いたくない」と語るくらいの高額具合。

「もちろん高いとは思いますが、頑張って払える金額の範囲内。これからの人生で心から欲しくなって買うことができるものの数を考えると、つねに頑張って、少しでも良いもの、価値のあるものを手に入れていきたいんです。自身の尻を叩くという意味でも、"頑張って買う"という行為は必要だと思っています」。

さらに、「誰からどんなシチュエーションで買ったかがストーリーになりますし、それによってものを大切にもしたり、愛用する気持ちも入ります」と、松浦さんは語ります。

今後の人生が楽しくなる買い物ですし、これから先も頻繁に買い換えたりするものではないので、気に入って使い続けることができ、自身のトレードマークにもなり得る眼鏡。

それらを考えると、決して高い買い物ではないはずです。

購入を決断した後、この眼鏡を収める眼鏡ケースも購入しようとしたのですが、あまりに大振りでサイズが合うケースの取扱いがありませんでした。

そこで松島さん、なんと! 自身愛用の眼鏡ケースを「プレゼントします」と、取りに行くと…

そのケースは、ロンドンロブことジョンロブ・ロンドン製! しかも 革はオーストリッチ!!

松島さんがイギリスに滞在した際にオーダーしたものだそうで、それを気前良くポーンとプレゼントしてしまうなんて、男前がスギます。

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その後は、使ったら水を含ませて硬く絞ったキッチンペーパーで皮脂や整髪料などを拭くといった、日々のケア方法をレクチャー。

セルフレームは使ったまま放置してしまうとフレームの表面が化学反応を起こし、油分が抜けて白く変色してしまうのです。

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この日の装いにあまりにもマッチしていたので、何を着ていたのか尋ねてみると、ジャケットはHERMES(エルメス)で、シャツはFRAY(フライ)。パンツはKITON(キートン)で、靴はオーダーメイドでインソールを作成する専門店「FOOTWORKS(フットワークス)」を運営する森健さんが手掛けるビスポークシューズ。

FORZAらしい着こなしで来て頂いてたあたり、さすが。ニクいですね。

そして、腕時計は なんと! マニア垂涎のロレックス「エクスプローラー2」。

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通称”マーク1マーク1”というモデルで、マーク1ダイヤルで、マーク1ベゼルという最初期のもの。球数も相当少ないんだそう。幸運なことに、ほぼデッドストックで手に入れることができた こちらの価値は、いまや…。この辺については、また別の機会にでも。

「でも、この連載続けると、お金がなくなりそうだな…」。

松浦さんから嘆きともとれる言葉が漏れたようですが、第1回から納得できる逸品を買うことができた松浦さんの顔には はっきりと笑みが。

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「当初の目的通り、最も愛用している1940年代のフランス製のセルフレームを超えてくる逸品に出逢えて本当に良かった」と、松浦さん。

「次の免許更新のときは、これ掛けて写真撮ろうかな」。

そう言葉を発した松浦さんは、欲しいものを手に入れて嬉しそうに喜ぶ子どものよう。やっぱり本当に欲しいものを買うのって、いくつになっても面白い!

 

満足がいく、思い出のお買い物ができた松浦さんの感想は、ぜひ動画にて!

 

 
 

第2回もお楽しみに!

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松浦弥太郎
エッセイスト、クリエィティブディレクター

若くしてアメリカの書店文化に触れ、オールドマガジンとビンテージブックを専門とする「エムアンドカンパニーブックセラーズ」をスタート。2003年にセレクトブック書店「COWBOOKS」をオープン。2006年から2015年まで『暮しの手帖』の編集長を務め、ウェブメディア「くらしのきほん」を立ち上げる。DEAN & DELUCAマガジン編集長など、他方面で活躍。著書多数。1965年東京生まれ。
https://www.instagram.com/yatarom/

 

【問い合わせ】

GIG LAMPS(ギグランプス)
東京都目黒区上目黒4丁目9−2 NAKAMEGURO GALERIA 2階
03-6412-7958
営業:13:00~20:00
定休:水曜日
gig-lamps.com

Photo:Naoto Otsubo
Experiencer:Yataro Matsuura
Edit:Ryutaro Yanaka



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