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LIFESTYLE 夫婦関係修復レッスン

【Lesson2】みるみる夫婦仲が改善していく「Iメッセージ」習慣って?

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愛し合って結婚したはずなのに、いつからかギスギスしはじめた夫婦仲。その原因はひとつではなく、ほんの些細なことの積み重ねだったりする……。「大丈夫、ちょっとした心がけ、話し方で夫婦の関係は改善していきます」作家・心理カウンセラーとして活躍する五百田達成氏が、サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を活かし、夫婦間コミュニケーションに関する実践的アドバイスを伝授する。

「(子どもに向かって)ママ、最近太ったよねー」
「(子どもに向かって)パパ、タバコ臭くてイヤだねー」


妻・夫に対するクレームを、つい子どもに話してしまうことありますよね。本人にはなかなか言えないし、子どもに味方になってほしい。

しかし子どもに向かって相手の文句や悪口を言うのはご法度。 必ずしも共感してくれるとは限りませんし、決して気分のよいものではないはずです。 相手がその場にいるのに、あえて聞こえよがしに言うのは、さらにたちが悪い。子どもは子どもなりに空気を読んで、板挟みになってしまいます。

「小さいころに親がギャンギャンケンカしていてイヤだった」という意見は多く聞きます が、同様に「お母さんがお父さんの悪口を言ってくるのがしんどかった」「お父さんがふたりきりのときにお母さんを悪者にするのが、居心地悪かった」という声も多いものです。


文句や言いたいことがあるなら、直接本人に言うべきです。

といっても、言い方には気をつけたいもの。 「お前、最近、すっごい太ったな」「ちょっと、ほんと、タバコ臭い!」などとストレー トにぶつけるのはあまりに好戦的。これではただケンカを売っているだけですし、人としてマナー違反です。

こんなときはなるべく冷静になって、「自分は何をどう感じ、相手にどうしてもらいたいのか」を伝えるべきです。

たとえば職場で上司が部下に対して仕事のやり方をもっと効率的にしてほしいと思ったとき、「そんな仕事のやり方じゃダメだ!」とただ怒っても、何も進展はしません。「いまのやり方は時間がかかりすぎるから手書きはやめてエクセルを使ってほしい」などと、理由と改善策を指導するはず。

「Iメッセージ」で伝える

夫婦の間でも、クレームを入れる際にはこれが有効です。

「私はタバコの匂いで気分が悪くなる。だから煙の出ない電子タバコにして」
「俺は君の健康が心配だ。脂っこい料理は控えたら?」

このとき心がけたいのが、なるべく「私は〜」という話し方にすること。話の主語を必ず自分にする。これを「Iメッセージ」といいます。 「あなたは○○だ!」と「YOUメッセージ」で決めつけると、相手に反論の余地がありません。「そんなことないよ!」「ほっといて!」と売り言葉に買い言葉で感情が爆発することに。

そうではなく「私は○○だと思う」と、あくまで私見であることを強調するのです。

もちろんこの言葉を相手がすんなり受け入れてくれるかは別の話。でもいきなり「最近、太ったな!」と言うより100倍平穏です。「なるほど。でも僕は気にならない」「そっか。でも私はいまの体重がベスト」と切り返されたとしても、そこには少なくとも話し合いの余地が生まれます。

文句は子どもに言わない。相手に言うときも、感情をぶちまけない。それが夫婦のマナーというものです。

本日のまとめ

YOUメッセージよりIメッセージ

Text:Tatsunari Iota

ドクト

「読むだけで夫婦仲が改善できる」必読書はこちら

『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』/五百田達成

「夫婦には会話が必要」「ケンカするほど仲がいい」とはよく言われます。
でも、なかなかうまくいかない。
面倒だったり、ギスギスしたり、イラっときたり、相手の機嫌を伺うばかりで肝心なことが言えなかったり、つい嫌味を言ってしまって後悔したりする。そんなこと、ありませんか?

結局のところ、夫婦がうまくいくとは、夫婦のコミュニケーションがうまくいくということ。そして、コミュニケーションさえうまくいけば、二人の関係はうまくいきます。

五百田達成(いおた たつなり)
作家・心理カウンセラー。 米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。
東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。 専門分野は「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績に裏打ちされた、人間関係、コミュニケーションにまつわるアドバイスが好評。
「あさイチ」(NHK)、「スッキリ」(日本テレビ)、「この差って何ですか?」(TBS)ほか、テレビ・雑誌などのメディア出演も多数。 著書『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』『話し方で損する人 得する人』『超雑談力』『不機嫌な妻 無関心な夫』『部下 後輩 年下との話し方』(以上、ディスカヴァー)はシリーズ100万部を超えている。オンラインサロン「おとなの寺子屋〜文章教室〜」も好評。

 



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