2022年も残り4か月。今年上半期（1月～6月）は、トヨタ「ノア／ヴォクシー」やホンダ「ステップワゴン」という人気ミニバンや、レクサス「LX」や「RX」といった人気SUVに新型が登場、また、レクサス「RZ」やスバル「ソルテラ」／トヨタ「bZ4X」、日産「サクラ」など、新型のバッテリーEVも多く登場しました。
そんななか、売れたクルマは何だったのか。2022年上半期の新車販売台数ベスト5をご紹介しましょう。
■5位 トヨタ「ライズ」 4万5380台（前年比94.6％）
5位にランクインしたのは、トヨタ「ライズ」です。ダイハツからOEM供給されているモデルですが、ダイハツ版の「ロッキー」とは、エクステリアなど、微妙に違う部分もあります。
2019年11月5日にデビューするやいなや、人気が爆発、登場当月に7484台を売り上げ、月間販売台数で、はやくも4位にランクイン。2か月後の2020年1月には1万220台で月間1位となったあとは、常に上位にランクインし、2020年には、強豪のカローラやルーミーを抜いて、年間販売台数2位（12万6038台）を獲得しています。
ライズの魅力は、5ナンバーサイズながら、力強さを感じるエクステリアと、先進的な雰囲気を持ち上手くまとめられたインテリアでしょう。ダイハツらしく「良品廉価」の仕上がりで、価格もサイズも装備も、エクステリアやインテリアの雰囲気も、まさに「ちょうどいい」のが、選ばれる理由だと考えられます。
発売から2年が経った2021年11月には、ダイハツ初のストロングハイブリッドシステムである「e-SMART HYBRID」を搭載したモデルも登場。今後も人気は続いていくと思われます。
■4位 日産「ノート」 5万6948台（前年比121.5％）
4位には、日産「ノート」がランクインしました。現行型は2020年12月に登場したモデルで、トップ5に唯一、トヨタ車以外でのランクインとなり、また、唯一のハイブリッド専用車（e-POWER）のランクインでもあります。
ノートの魅力は、やはりe-POWERの走行特性でしょう。発進時のなめらかさは先代の比ではなく、燃費性能も優秀。また、インテリアの質感も高く、コンパクトカーのカテゴリを超えた仕上がりが人気となっています。
ノートの販売台数には、通常の「ノート」のほか、ノートの各所を高品質化した「ノートオーラ」、そしてそのノートオーラをNISMO仕様に仕立てた「ノートオーラNISMO」、AUTECHがカスタムした「ノートAUTECH」、そしてそのノートAUTECHを少しだけリフトアップした「ノートAUTECHクロスオーバー」の5つのバリエーションが含まれますが、全体の約4割がノートオーラとなっています。現行型登場以降、じわじわと人気の出てきているノート。今後もこの人気は続きそうです。
■3位 トヨタ「ルーミー」 6万5525台（前年比84.6％）
3位にランクインしたのは、トヨタ「ルーミー」です。ダイハツがトヨタにOEM供給しているモデルで、ダイハツ名は「トール」、スバルからも「ジャスティ」として販売されています。2016年に登場したルーミーですが、2020年にマイナーチェンジをうけています。
ルーミーのよさはなんといっても、コンパクトながら十分な広さの車室内、そして両側スライドドアと低価格でしょう。また、デザインのバリエーションもあることから、好みにあわせて選べるのも、人気の理由となっているようです。
ヤリスとカローラの販売台数は、ヤリスが3つ、カローラは6つのモデルの販売台数の合算値であることを考えれば、単一モデルとしてはルーミーがもっとも売れているクルマです。今後は、ロッキー／ライズに搭載されたe-SMART HYBRIDを搭載したモデルの登場にも期待です。
Text：Kenichi Yoshikawa
Photo： TOYOTA、NISSAN
Edit：Takashi Ogiyama
