次に、念のためRSのベースとなるGT3と、そのストリート仕様であるツーリングパッケージの両モデルのスペックもおさらいします。こちらも継続販売中なので検討中の方は早めにお買い上げください。いつ作れなくなっても不思議はない車両ですので。
●911 GT3
最高出力：375kW（510pps）/ 8400rpm
最大トルク：470Nm / 6100rpm
車両重量：MT 1418kg / PDK 1435kg
0-100km/h加速：3.4秒
最高速度：318km/h
価格：2438万円
●911 GT3 with Touring Package
最高出力：375kW（510pps）/ 8400rpm
最大トルク：470Nm / 6100rpm
車両重量：MT 1418kg / PDK 1435kg
0-100km/h加速：3.9秒
最高速度：320km/h
価格：2438万円
まとめます。このGT3シリーズの3モデルを俯瞰すれば、派手な空力デバイスのないプレーンなボディ形状のツーリングパッケージが最高速番長。サーキットに特化すれば、クロスレシオのトランスミッションをもち、ダウンフォースをイチバン発生するRSの最高速度が296km/hにとどまっていることが興味深し。
なお、このRSに関し台数限定などのアナウンスはありませんが、こうした特殊車両の生産に関わる人員や生産設備を考慮すれば限定車といっても過言ではありません。購入する財力があってRSに魅力を感じる方は早々に発注しましょう。
最新RSを堪能後に、ふと思うのが素の911の魅力です。確かにGT3やRSはスバラシイ！ だからこそ素の911が輝いて見えるのです。それは決してお値段半分ということではありません。RSはCFRPなど随所に複合素材を使い、また、ヴァイザッハパッケージを有償オプションでおごれば、標準のロールケージがスチールからCFRPに変更されるなど、さらに6kgの軽量化が実現可能。至れり尽くせりであります。
しかし！ そのすべての起点が素の911にあるのだとより理解が深まれば、なんとも素の911がいとおしく思えるのです。その姿はツインテールではなくお下げ、巨乳より適度なお椀型のごとく、10割より二八そばなのです。残る911シリーズ（
