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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

絶叫と興奮の空力マシン。ポルシェ911GT3“RS”現る!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

富裕層はノルマ3台。いま買うべき国宝級内燃機関車

2022年8月17日(現地)。ポルシェは究極レーシングなナンバー付き911、『GT3 RS』を発表しました。コレを受け日本の窓口であるポルシェジャパンも翌18日にプレスリリースを発表。同日より受注開始をアナウンス。現時点での日本価格が3134万円であることも発表済みです。

しかし、翌19日に日本の公式HPにアクセスしてみると、スペック等の仕様欄が未掲載です。欧州各国ではすでに掲載済みなのですが、まさか型式認定が下りていないってことはないだろうと思います。いつ日本仕様の詳細が明かされるかわかりませんが、内情に触れれば、じつはプレスリリースと公式HPって担当部署が違ったりします。念のため欧州仕様のスペックを以下に掲載します。

【Porsche 911 GT3 RS】
ボディサイズ:全長4572×全幅1900×全高1322mm
ホイールベース:2457mm
エンジン:水平対向6気筒
総排気量:3996cc
ボア×ストローク:102.0×81.5mm
最高出力:386kW(525ps)/ 8500rpm(rev.9000rpm)
最大トルク:465Nm / 6300rpm
トランスミッション:7速PDK(MT設定なし)
サスペンション:ダブルウィッシュボーン / マルチリンク
車重:1450kg(総重量1795kg)
0-100km/h:3.2秒
0-200km/h:10.6秒
最高速度:296km/h
タイヤサイズ:275/30ZR20・335/30ZR21
ホイールサイズ:10J×20・13J×21
タンク容量:64L      
ハンドル位置:右/左
価格:3134万円

車名のGT3の後ろにつくRSは「独レン・シュポルト=英レーシング・スポーツ」という意味。画像をガン見しながらこのRSをシンプルに意訳すると、「GT3をベースに、さらにル・マン仕込みの空力マシンに仕上げた」高性能モデルとなります。

そもそもGT3の生い立ちがFIAが定めるGT3規格に由来することを思えば、このRSが第7世代GT3の頂点にある、ということが理解できます。しかし、レースカテゴリーのレギュレーションに縛られないメリットもあり、RSのリアウイングはアクチュエータを用いた可動式でF1マシンのようなDRSを採用します。

つまりこのリアウイングは、直線ではパカっと倒れドラッグ激減。ハードブレーキング時は元位置に戻るのでダウンフォースが得られる仕組みです。また、上端のエレメントはルーフ最上端より高い位置にあり、空気を活用する理想的な位置にあります。確かレースではルーフより高い位置に空力パーツ設定できなかったと思うので、ナンバー付き車両ならではの有利な設計といえるでしょう。おまけにルーフのプレスラインにも整流パーツが備わり、細部への配慮がうかがえます。

一次情報は既に出回っていますので詳細は省きますが、前後のフェンダー下面のエグレ具合、その周囲の空力パーツを見ればわかるとおり、GT3と比較してより積極的に空気の流れを活用していることがわかります。ポルシェいわく、そのダウンフォースは「911.2世代の2倍、現行GT3の3倍」も発生しているそうな。で、ふと思ったのが「911.2のGT3って優秀だったんだ」ということ(余談ですが)。



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