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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine

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最初は、コーディネイトの時短になると思いましたよ。でも、真剣に向き合ってみたら、コイツはなかなか手強い……(苦笑)。何も考えずに着てしまうと、本物の作業員みたく見えてしまいそうなんですよね。

いくらディテールやシルエットがモダンな雰囲気だからといって、一般的にはお洒落着としてまだ認知されていませんから。可愛らしい女子はいいとしても、オッサンが着るにはヤバすぎる(笑)。

いろいろ試行錯誤の末、現段階ではリゾート風にもっていくか、映画『トップガン』の戦闘機の整備士風に男っぽい方向に振るかのふたつが有力候補になっています。スニーカーでストリート風に着たい気持ちは山々なのですが、年齢を考えるとそれもムリしている感じに見えてしまう危険性があるし……。もちろん、若い世代なら全然ありだと思いますけどね。

そこで、今回は足元にレザーサンダルを合わせて、ちょっときれいめなスタイルを狙ってみました。サンダル以外ではスリッポンやエスパドリーユなんかも同じ効果が期待できそうです。

ただ、ここで迷ったのがティアドロップのサングラスとパイロット系の時計で整備士風の要素もプラスしてしまったこと。あとは白Tですかね。このあたりに自分的にも迷いが出ている気がしていて、清潔感を装った白Tが逆にワークマンの度合いをアップしているのかなとか、リゾートと整備士のふた股がどっちつかずになっているのかなとか……。

結構、迷宮に入ってしまった気がして、久しぶりに脳みそをフル回転して妄想に浸っています(苦笑)。

そうはいっても、決まりきった正解がないというのは重々承知のうえ。あとは自分が納得すればいいだけの話かな、と。世の中には男らしいブルーワーカーの姿に萌える女子が一定数いるわけですし、力強く見えるという点では間違ってないはずです。袖をまくって血管の筋をアピールしたり、上半身部分を脱いで腰に巻くというのも、タフさを演出するテクニックのひとつ。

ただ、いかんせん、初めての体験なので、いまだそこまで到達できていない感じがして……。ベルトは外すこともできるので、このあしらいで着こなしにどんな変化がつけられるのか研究中です。

いずれにせよ、この一着に出合って久しぶりにワクワク、ドキドキしたのは大きな収穫。新しいアイテムに挑戦するファッションの楽しみに、再び火がつきそうな予感です。ポテンシャルは高そうなので、今後一つひとつモノにしていく予定。それまで、乞うご期待ということで(すみません)。


今回のスタイルのキモは……。

●新しいアイテムに挑戦するのは年齢に関係なく刺激的。
●あれこれ妄想する時間がファッションの新しい扉を開く。
●一見、簡単と思えるアイテムほど難しいのはなぜ?
●アレンジしようがないと思えるニッチな領域を攻めるのが好き♡
●新しい生活様式は、無理せず、油断せず、続けることが大切。


Photo: Ikuo Kubota (OWL)
Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba


 

8冊目の書籍がダイヤモンド社から発売することになりました。タイトルは『これだけでいい男の服』。

世の中信じられないぐらいの洋服や情報が溢れ過ぎていて何を買ったらいいのか?どう着たらいいのか? よくわからない方もいらっしゃるんじゃないかと……。ということで今回は、僕が考える究極アイテム50とそれを使った春夏秋冬スタイル30をご紹介することにしました。ある意味、干場流服装術の集大成。

いつ誰が見ても参考になるように、着こなしはベーシックに、写真から文章表現まで熟考を重ね、わかりやすく作りました。少ないアイテムで1年間のさまざまな「装い」を網羅しなければいけなかったのでかなり苦労しました。おかげでこの数ヶ月、徹夜続き(涙)。

でも長年ご一緒している信頼出来るスタッフの協力もあって、とても良い本に仕上がりました。掲載しているスタイルは、僕が素敵だと感じる基本スタイルの一部です。ですのでこのスタイルをベースに、自分の個性や色を足したり引いたりしながら、自分のスタイル(型)を築き上げていただければ幸いです。

「お洒落」と「装い」は違います。「お洒落」は、意味も考えずとりあえず洋服を羽織れば成立しますが、「装い」とは、洋服の基本的なことを知り、いつどこに誰と何をするために着ていくのかを考えなければいけません。それぞれのアイテムの由来や基本的な着こなしのルールを知れば、いつ、どんなときに、どんなものを身に着けるべきかを知ることができます。

今、多くの人が知るべきは、ファッション誌に書いてある流行の「お洒落」ではなく、服装の理論に基づいたグローバルに通用する「装い」です。この考えはトレンド好きな女性にも通用するものです。

ハイエンドからファストファッションまで、着尽くしてたどり着いた結論! 年齢や役職に合った服装とは?  投資価値のある服とは? 必要最小限の服で、ビジネスカジュアル・スーツ・私服を網羅した「これだけでいい男の服」。少しでも多くの方々にご高覧いただきお役に立てれば光栄です。ぜひ読んでみて下さい。


「これだけでいい男の服」

(ダイヤモンド社)

【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。



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