2022年の春から始まった高級腕時計相場の下落は、世界的な傾向と言っても過言ではありません。ロレックスから始まり、パテックやオーデマ・ピゲまで腕時計相場の下落傾向が続いています。「買えば上がる」が常識だった高級時計がなぜこんなことになったのか、また今は「買い時」なのか「売り時」なのかも含めて解説していきます。
2021年からスイスの時計輸出量が回復中!

nohohon3710さんの#腕時計魂での投稿より
SNS上で話題になっている時計相場の下落は、世界最大のオンライン腕時計サイト、Choro24の7月の記事でも「徐々に下落している」と記述されているように世界的な事象です。
さて、高級時計の相場が下がった要因のひとつとして、まず考えられるのがスイスにおける時計生産量の回復です。スイス時計協会(FH)の数値にも回復傾向がはっきりと表れています。
スイスから海外向け輸出量2022年6月のデーター(英語)では、対前年同月比の個数で6.9%増、さらに22年上半期全体の前年比では11.9%増で、「8か月連続の成長」となっています。
販売の最前線、ショパールブティック心斎橋店で人気モデル「アルパインイーグル」が僅か「3ケ月待ちで確実に入手できる(2022年5月時点)」情報をGoroも聞きました。上のインスタの方も同じく「3ケ月待ち」で、納品となったようです。
筆者に対応してくれた店員さんも「昨年(2021年)よりスイスにおける生産量はアップしています」と断言、発売当初(2019年)は入手難からプレミアになっていたこのモデルもその間「値上げ」がありましたが、今は少し待てば確実に購入できます。
スイスからの供給量が増えれば、二次流通の相場は下がるのが自然です。しかし単に供給量が増えただけではなく、これだけ暴落したのは同時に「需要の大幅な減少」も大きい、と筆者は考えます。
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