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FASHION 百“靴”争鳴

代々木上原を愛して半世紀。いつかMADE IN YOYOGIUEHARAの靴を世に! 最終回

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百靴争鳴。日夜美しい靴作りに情熱を燃やし合う、異色の靴職人たちへのインタビュー集。

横瀬さんが愛してやまないのはいまも昔も人の集まるお店であり、生まれ育った代々木上原でした――

店こそすべて


スタッフはみな、店上がり。仕入れの分析をするスタッフも店で学んだたたき上げです。どのサイズを厚くするか、入荷のタイミングはいつか、輸入するのはエア便か船便か。そのすべてを判断するポジションであり、運賃が高騰するいま、とても大切な仕事です。

専門の人間を安易に外から連れてくることはしません。そういう意味ではカープのようなスタンスですね。ファームから しっかり育成するこのスタンスなら、安心して仕事が任せられます。でもほんとうは巨人ファンなんですけどね(笑)。

育ったスタッフのなかにはラグジュアリーブランドに引っ張られることもあります。痛手ではありますが、いっぽうで誇らしい気持ちです。うちで育ったスタッフが認められたんです。だから「よかったじゃないか」といって送り出してやります。

現在、スタッフはGMTが100人。RPJに50人が在籍します。手前味噌ながら、人は育っています。10年選手がゴロゴロいるし、20年選手もいます。息子も力をつけてきました。

いまなら任せようと思えば任せられます。それでもわたしが先頭に立ち続ける理由。それは単純に、商売の真ん中にいたいだけなんです。引き寄せられるようにひとが集まる空間にそのひとりとなって参加して、ワクワクしていたいんです。この思いは子どものころから変わることがありません。

わたしは指揮をとるだけでなく、率先して売り場にも立ちます。とはいえ わたしがうろうろしていたら現場は窮屈です。だから顔を出すのはもっぱらイベントなどがある週末に限っています。

G.H.バスもトリッカーズも、そしてパラブーツもコロナのさなかに出店しました。わたし自身が革靴復活の機運を肌で感じたからです。肌で感じられたのは、ひとえに売り場をなおざりにしなかった賜物です。

Courtesy of GMT

復活が たしかなら、先んじて出店する必要がありました。オリンピックの延期など予想外のことも起こりましたが、どの店もすっかり軌道に乗りました。

B to BからB to Cへの転換もダブル・エフ・ジーがいち早くかたちにしています。ダブル・エフ・ジーで学んだことは計り知れません。



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