ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 夫婦関係修復レッスン

【後編】あなたはほめ上手? 夫婦仲がうまくいく「ほめ方」は「シンプル イズ ベスト」だった!

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
愛し合って結婚したはずなのに、いつからかギスギスしはじめた夫婦仲。その原因はひとつではなく、ほんの些細なことの積み重ねだったりする……。「大丈夫、ちょっとした心がけ、話し方で夫婦の関係は改善していきます」作家・心理カウンセラーとして活躍する五百田達成氏が、サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績を活かし、夫婦間コミュニケーションに関する実践的アドバイスを伝授する。

真のほめ上手の「ほめ方」とは? 前編の答えはこちら。

ケース1)B「わ、今日の料理おいしい!」
ケース2)A「オシャレ! いい! いい!」
ケース3)B「ピカピカ!」

その理由は?心理カウンセラーの五百田達成氏が詳しく解説します。

前編はこちら

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人はいくつになっても誰かからほめられるのは嬉しいもの。夫婦間でも、「ほめポイント」を見つけてどんどんほめていきたいものです。むしろ、他の人はさておき、時間と住居を共にするパートナーに対してこそ、ほめるべき。

ほめるには、まずは相手をしっかり「見る」こと、関心を払うことが欠かせません。

ところが人は案外、人のことをきちんと見ていません。いつも一緒にいる夫婦ともなればなおさらです。一応視界には入っていても、意識は別のところに向いていたりします。 相手をしっかり見ると、相手の変化に気づくことができます。その変化した部分こそが「ほめポイント」になります。

(髪型の変化に気づいた)「あ、髪型変えたね。いいねー」
(新しい洋服に気づいた)「あ、その洋服買ったんだ。似合う、似合う」

という具合。
ここは「髪型変えたね」「洋服買ったんだ」などの変化の指摘だけで終わらせず、その後の「ポジティブな褒め言葉」までしっかり付け加えるのがポイント。

相手は純粋にほめられて嬉しいし、さらに「自分のことをしっかり見てくれている」という嬉しさも加わります。

ほめるは上から目線の「評価」になってしまう場合も

いっぽう「ほめる」には、注意も必要です。
なぜなら「ほめる」行為は、ときに上から目線の「評価」となる場合もあるから。

「おっ、今日の料理、うまくできてるじゃん」
「今日の服装、まあまあオシャレだね」
「あれ? 意外と片付いてる」


どうでしょう? 言われたほうのイラッとした顔が浮かびませんか? 「ほめる」というのは基本、「上の立場の者」がする行為です。たとえば職場の先輩が後輩をほめることはよくあっても、後輩が先輩をほめることはあまりありませんよね。言った側にそんな気はなくても、「ほめ」には、「上から目線」がにじみかねないのです。

大前提として夫婦に上下関係はなく、いつだって対等であるべき。そう考えると、「上から目線の評価」に聞こえる発言は、極力避けるべきです。「そんなつもりじゃなかった」 では済みません。「相手の受け取り方がすべて」なのがコミュニケーションの難しさです。

たしかに後輩が先輩をほめる場面もありますが、「すごいっすねー!」「さすがですねー!」「かっこいいっすねー」といった素直な感想が多いはずですよね。となれば、夫婦間でもぜひこれを採用したいもの。

「わ、今日の料理おいしい!」
「オシャレー! いい! いい!」
「ピカピカ!」


「がんばってほめよう」として、難しい言葉を並べるとかえって上から目線ぽくなります。「ほめるときには素直で単純でシンプルな言葉」と決めてしまったほうが、あれこれ考えなくていいのでラクでしょう。そのほうがお互いWin‐Winです。

本日のまとめ

感想なら「上から目線」にならない

Text:Tatsunari Iota

ドクト

「読むだけで夫婦仲が改善できる」必読書はこちら

『不機嫌な妻 無関心な夫 うまくいっている夫婦の話し方』/五百田達成

「夫婦には会話が必要」「ケンカするほど仲がいい」とはよく言われます。
でも、なかなかうまくいかない。
面倒だったり、ギスギスしたり、イラっときたり、相手の機嫌を伺うばかりで肝心なことが言えなかったり、つい嫌味を言ってしまって後悔したりする。そんなこと、ありませんか?

結局のところ、夫婦がうまくいくとは、夫婦のコミュニケーションがうまくいくということ。そして、コミュニケーションさえうまくいけば、二人の関係はうまくいきます。

五百田達成(いおた たつなり)
作家・心理カウンセラー。 米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー。
東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て、五百田達成事務所を設立。個人カウンセリング、セミナー、講演、執筆など、多岐にわたって活躍中。 専門分野は「コミュニケーション心理」「社会変化と男女関係」「SNSと人づきあい」「ことばと伝え方」。サラリーマンとしての実体験と豊富なカウンセリング実績に裏打ちされた、人間関係、コミュニケーションにまつわるアドバイスが好評。
「あさイチ」(NHK)、「スッキリ」(日本テレビ)、「この差って何ですか?」(TBS)ほか、テレビ・雑誌などのメディア出演も多数。 著書『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』『話し方で損する人 得する人』『超雑談力』『不機嫌な妻 無関心な夫』『部下 後輩 年下との話し方』(以上、ディスカヴァー)はシリーズ100万部を超えている。オンラインサロン「おとなの寺子屋〜文章教室〜」も好評。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5