初代モデル
チェリーニは「医師に対する贈り物」という意味を込めて、1928年に「チェリーニプリンス」として登場しました。「特徴的な四角いケース」に「独立した秒針(スモールセコンド)」を搭載しており、ロレックスは開発の段階からドクターが脈拍を取る際に秒針を見やすくするために、時分針から秒針を独立させて製作にあたったとされています。
ロレックスの中で唯一様々な形のケースがあるモデル
時代に合わせてアップデートはするものの、モデルごとの基本的なデザインを大きく変えないロレックスのラインナップにおいて、スクエアケース、シースルーバックなど、唯一様々なデザインがあるのはチェリーニだけ。
#腕時計魂でのgunsow_ssiさんの投稿より
ロレックスの中で唯一ムーンフェイズを搭載するのもチェリーニです。
#腕時計魂でのnemocchijpさんの投稿より
2000年代に入ってからリバイバルされた「チェリーニプリンス」の4モデルのうちのひとつ。初代と同じく角型、スモールセコンドを搭載しています。
チェリーニのモデルには“手巻き”以外にも、“クォーツ式”が採用されているモデルがあります。この点においてもやはり“自動巻き”が定番であるロレックスにおいては、異質な存在であると言えるでしょう。
現行モデルとしては2014年に誕生した「チェリーニタイム」があり、その派生として「デイト」「デュアルタイム」「ムーンフェイズ」がラインナップしています。
実はこの「チェリーニタイム」以前と以降では、チェリーニの概念が変わりました。
「チェリーニタイム」はなんと1928年以来の伝統を破って“防水性のある自動巻時計”として誕生し、より実用時計を信条とするロレックスらしい時計になりました。
しかし依然としてオイスターケースは採用せず、防水性は「生活防水」レベルに留めています。
プロフェッショナルモデルを目にすることが多いですが、ロレックスがドレスウォッチとしても一家言あるウォッチメゾンだということがお分かりいただけたと思います。
次回も楽しいロレックス情報をお伝えしたいと思います。男の格の上がる時計の選び方をお楽しみに!
Text:FORZA STYLE