極短の梅雨にいきなりの猛暑!熱中症で救急搬送される人も多数!なのに電力も逼迫中で節電要請……。
前編では、エアコンを効率よく使う4つのポイントを解説しましたが、実はリモコンの使い方や室外機もとても重要なんです。「節電しながら賢く冷やせる」8つのワザ、ここで詳しく解説していきます。
リモコンを上手に使う4つのポイント!
①風量は自動設定にし、余分な電力を使わないようにする
②設定温度を下げる前に、風量を強くしてみる
③スイッチの入切で温度調節を行うのはやめる
④温度ムラを解消して効率的に室内を冷やす
一つずつ解説していきましょう。
①風量は自動設定にし、余分な電力を使わないようにする
電気代を気にして、手動で微風や弱風にする方もいますが、冷房時の風量設定は「自動」にするのがおすすめなんです。
なぜなら「自動」にしておけば、部屋が冷えるまでは強風で、その後は微風という具合に、最も効率よく、部屋全体が快適に冷えるように、エアコンが風量の調整を行ってくれるから。
エアコンは、スイッチを入れたときなど、部屋を「冷やす」運転をする際に、多くの電気を使います。ところがこのとき、微風や弱風では部屋がなかなか冷えないため、時間がかかってしまいます。時間がかかるということは、結果的に多くの電気を使うことになってしまのです。
風量は自動。エアコンにおまかせして、強風で一気に部屋を冷やしてもらいましょう!
②設定温度を下げる前に、風量を強くしてみる
「暑いから設定温度をもう少し下げて……」のその前に! まずは風を自分の方に向けるか、風量を強くしてみましょう。
これだけで体感温度が下がり、同じ温度でも涼しく感じるのです。扇風機を併用することでも、同じ効果を得ることができます。
実はエアコンで使う電気のほとんどは、温度を下げる時に使われているんです。風量を強くすると、ほんの少しだけ消費電力は増えますが、その量は温度を下げる時に消費する電力と比べると、比較にならないくらいわずか。まずは風量を強めてみましょう。
③スイッチの入切で温度調節を行うのはやめる
エアコンは、急に部屋を冷やすときに多くの電気を使います。そのため、設定温度まで冷やした後、その設定温度を維持しているときは、部屋を急激に冷やす場合と比べて、とても少ない電気しか使っていません。
では、節電のために「部屋が涼しくなったらエアコンを止め、暑くなったら再びスイッチを入れる」というように、こまめにスイッチの入切を繰り返して温度調節を行うとどうなるでしょう?
もうおわかりですね。急に部屋を冷やす運転が多くなってしまうので、エアコンに温度調節を任せっぱなしにしているよりも、より多くの電気を使う場合があるのです。
部屋にいるときは、自分でスイッチを入切して温度調節を行うのではなく、エアコンの温度調節機能に任せるようにしましょう。