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ボルボとロータスを傘下に持つ中国ジーリー社とはどんなメーカーなのか?

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安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

スウェーデン発の自動車メーカー「ボルボ」を知らない方は少ないだろう。日本カー・オブ・ザ・イヤーでも、2017-2018年には「CX60」が、2018-2019年には「XC40」と、同一メーカーの輸入車が2年連続で受賞するという快挙を成し遂げたのは、記憶に新しい出来事だ。

だがボルボの親会社が、2010年から中国企業のジーリー・ホールディング・グループ(浙江吉利控股集団有限公司)であることはあまり知られていない。さらには、イギリスの名門自動車メーカーであるロータス・カーズも、2017年から同じ傘下となっており、ジーリーの元で、ボルボとロータスは兄弟関係といえる状況だ。このジーリーとは、一体どんな企業なのか。

 

■模倣からオリジナルへと変化し始めた中国系自動車メーカー

1986年に創業したばかりの、新しい自動車企業の吉利汽車(以下ジーリー)。だが、世界販売数ランキングにおいて、既に第16位にまで上げている。中国国内では、最大の民営自動車企業にあたり、持ち株会社であるジーリー・ホールディング・グループを中心とするグループの一員となっている。

もともとは、中国国内で冷蔵庫部品の生産をしていた企業であったが事業拡大によって、バイクの製造にも手を伸ばし、1997年、中国国内向けの自動車製造にも乗り出した。この当時の中国車といえば、無断模倣のオンパレード状態であったのは覚えている方も多いだろう。海外メーカー製のクルマのデザインはそのままに、ヘッドライトやテールライト形状をちょっと変えたり、バンパーやグリルの形状変えてみたりと、デザインのバランスが大きく崩れていた。

しかしながら、価格が、輸入車よりは断然格安であったことに加えて、中国国内で初めてのクルマを買うユーザーが爆発的に増え始めたタイミングと重なり、ジーリーの業績は飛躍的に伸びていったという。



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