どんなコーデにも合う汎用性と、こなれ感あるアク足しが今どきです!
第56回はピエール アルディのハイカットスニーカーです。
シンプルなコーディネートにひと差し。これだけで一気にお洒落度が増すのが、ハイカットスニーカーの魅力。特にストリートスタイルの人気は今もなお加速しているので、今っぽさも十分。で、大人はと言えばやっぱりメゾンの一足を頼りにしたい。
「ピエール アルディ」の一足は大人に相応しい上品顔に仕上げています。なにより、いわゆるボリュームスニーカーではなく、シャープなシルエットで仕上げているあたりは流石。時代に即した物作りの一方で、こうした品良いプロダクトを生み出してくれるのはありがたい限りです。上質なカーフスキンを用いた本作は、ブラウンのラインが程よいアクセントに。サイドにジップをあしらい、スエード素材&ブルーで切り替え、存在感をさらに後押し。あくまでベースは白スニですから、コーディネートの振り幅も申し分ありません。
ハイカットスニーカーは、ともすると子供っぽく見えがち。それではたとえインパクトがあっても、分不相応になりかねません。特に、シンプルスタイルが好みなら尚更です。本作なら、王道のモノトーンスタイルはもちろん、夏の軽装でも上品さを損なわずに今どきなお洒落を楽しめるはず。
ソールには、ピエール アルディではお馴染みのキューブモチーフをあしらっています。ブランドを象徴するアイコンをさり気なく取り入れることで、やりすぎ感を回避。
サイドにあしらったジップにより着脱も楽ちん。しかも、よく見ると履き口の面ファスナーは、ジップの手前までに留めているため、ベリベリッとはがさなくても脱ぎ履きが可能に。欲しいツボをしっかりと押さえています。
せっかくのハイカットスニーカーだから、とことん攻めたい! という方、同ブランドにはちゃんとご用意があります。圧倒的な存在感を放つマルチカラーデザインを、メタリックカラーにすることでさらにインパクト大。とは言えすっきりとしたシルエットが、キレイな履き姿を演出します。
80年代のバスケットボールシューズを想起させるミニマルな白スニ。同色のレザーアートワークが奥行きをプラス。よーく見ると、ソールサイドにアイコニックなキューブモチーフをエンボス加工であしらっており、シンプルながらもひとクセ加わった仕上がりが魅力です。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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ピエール アルディ 東京 03-6712-6809