まさに今は 梅雨ドンズバで雨が降ったり止んだりの日々…。耐久防水・防風・透湿性にも優れたゴアテックス(GORE-TEX)が便利だってのは重々承知ですし、アウトドアシーンへと向かう際には重宝するんでしょうが、正直タウンユース、街で着るにはオーバースペックな気がしてまして…。
「街中で そんなに長く雨に当たり続けねぇだろ。万が一続けたとして、服はもっても 身体がもたねぇわ」っていう。あくまで個人の感想ですが。
だから、街では そこまで仰々しくなくサラッと羽織れるくらいのものが良いですし、クルマや電車に乗るときにはサッと脱いで コンパクトに畳める方がありがたい。
そんな理想に このコートがぴったりだったわけです。
素材選びだけなら、同レベルのアイテムを作れるブランドは 他にごまんとあると思うんですが、健成くんの手掛けるアイテムで もっとも目を引くのは、カッティングとパターン!
パッと見ただけでもパターンメーキングが大変そうだなって思うのと、パッカリングを見るとすごく細かいダブルステッチなのも わかって、簡単に作ってないのが伝わってくる。そして、袖を通すとその意味が理解できるし、鏡をのぞくと やっぱり美しくまとまってる。デザイナーのしごとってヤツですね。
カラー展開は このベージュとグレーだったんですが、コヨーテカラーっぽい感じがミリタリーを思い起こさせるし、梅雨時期に乾燥した砂漠で着る色を選ぶという天邪鬼な感じが良くて、迷わずベージュを選びました。
今年は珍しく しっかり梅雨寒もあってすでに大活躍でしたし、夏終えてからやってくる長い秋雨時にも使えそうなんで、意外に早く減価償却できそうですかね。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka
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