自分が本当にイイと思う、一流品を買い集めていたら、無類の服好きが集まっているはずの編集部内でも「買い方がおかしい」「こじらせてる」と。自分じゃ、至極普通だと思っていたのに…。ホントにこじらせているのか確認すべく、自分が買ってきた愛しい服達を紹介していく企画「こじラグ(※こじらせラグジュアリー)」を始動させます。これがお買い物の参考になるかはわかりませんが…、世の買い物ジャンキーたちを安堵させられたら本望なのです(笑)。
街では、仰々しくなくサラッと羽織れるくらいのコートが良くありませんか?
さて、272回目は ARTA CVSTOSのライトウェイトコートです。

あまり聞き馴染みがないかもしれませんが、"ARTA"というのは 元レーシングドライバー 鈴木亜久里氏とオートバックスが提携して1997年に設立したモータースポーツプロジェクトで、そこにスイスの機械式高級腕時計"CVSTOS"を融合させたメンズウェアブランドが ARTA CVSTOS。
このブランドのデザイナーを松尾健成くんがつとめているんですが、健成くんは僕がファッションや、人としての生き方についてなどなど 本音でじっくりと話せる数少ない友人のひとり。
アトリエにお邪魔すると お茶しながら平気で2時間以上いろいろなことを語り合い、ごくたまに風呂に一緒にいったりもします。
なにより「美しく、エレガントに装う」ということに真摯に向き合っているデザイナーなので、彼の手掛けるアイテムには つねに注目してるんですが、最近リリースされたライトウェイトコートが秀逸すぎたので 迷わず清水ダイブしちゃいました。

今回の生地には イタリア・オルメテックス(OLMETEX)社製のマイクロリップストップナイロン素材を採用していて、とにかく軽くてフワッと着られる。驚くほど薄いので不安になるくらいですが、じつは強度も高い。もちろん撥水性だって備えてます!
しかも、ヨーロッパのメゾン御用達というだけあって、ナイロンでも光沢感は上品ですし、シャリっとしていて濡れてもペタつきません。

肩のケープ状になったヨークの下はメッシュにしてあるので通気性にも優れ、不快なムレも逃がしてくれます。
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