ポツンと洋服屋。住宅街にある超人気店に潜入してみた！

【POST 78のトリセツ②】店名の「POST 78」が物語るもの

ブランドBONCOURA（ボンクラ）にPOST 78が初別注した“BLACK×WHITE”ボーダーTシャツ1万7600円

郵便物を投函するイメージは、商品を提案するのに近い

松本さんは大学卒業後、原宿にあった「あきづ」というメンズショップで働きます。「あきづは、“アメリカから見た日本”がコンセプトで、インディゴ染めのTシャツや和柄の半袖シャツのようなオリジナル商品と、アメリカで買い付けてきたリーバイスレッドやパタゴニアなど並行輸入品の両方を扱う店でした。自分も海外に買い付けに行ったり、展示会で発注をしていました」と振り返ります。

あきづが京都に店を出すことになって店を任され、１年半京都にいるときに通ったのが、大阪にあった「JOHNNY ANGEL COLLECTION（ジョニーエンジェルコレクション）」というセレクトショップで、その店を気に入って大阪に移り、3店舗あった店の1店舗を一人で切り盛りしていたそうです。「ジョニーを2013年に辞めて、東京に戻ってきて、都立大学の不動産屋で、10坪ほどの店舗はありますか？ と出合ったのが今の店です。2014年3月10日にオープンしました」と言います。

左／WORKERS（ワーカーズ）のチノショーツ1万4300円、右／WORKERS（ワーカーズ）の今季の新作のデニムショーツ1万6500円

店名の「POST 78」は、松本さんがアメカジ好きで、「英語で響きが良くて分かりやすい言葉」を考えて思いついたPOSTと、松本さんの生まれ年1978年を合体したもの。

「お店が郵便ポストで、商品を郵便物とすると、自分が日々の生活に心地良い商品をお店に入れて、それをお客さんが買って帰るというという郵便物が循環するイメージから付けました。ポストに郵便物を投函するのは、商品を提案するのと似ていると思います」と松本さん。郵便物を入れたら郵便屋さんが届ける＝モノが循環していくイメージが鮮明に見えたそうです。