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雨の日にフルブレーキできる?いざという時のための車の運転危機回避術

安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

晴れた日もあれば、突然豪雨に見舞われたり、道路工事や事故による交通渋滞など、道路の状況は刻々と変化していきます。走り慣れたいつもの道であっても、いつ危険な状況に遭遇するかは分からず、ドライバーは常に即座に回避行動をとれる準備をしておかなければなりません。

しかし、回避行動としてもっとも重要な「フルブレーキ」は、いざというときに意外とできない人が多いようです。いざというときのための危機回避術をご紹介します。

 

■フルブレーキが難しいワケ

最近は、ほとんどのクルマに「ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)」が装備されています。昔は、「(運転操作の)ウデがあれば、ABSなしの方が速く止まれる」といわれていたこともありましたが、最新のABSは緻密な制御を行ってくれるため、しっかりとABSが作動するまでブレーキを踏みこむことができれば、最短距離でクルマを減速させることが可能です。

最近のクルマには間違いなくブレーキサーボ(倍力装置)も搭載されているので、ABS作動領域までそれほど大きな踏力が必要なわけではありません。が、それでも乾燥したアスファルト路面で、ある程度スピードに乗った状態でとっさにペダルを踏みかえ、しっかりとブレーキペダルを踏めるドライバーは少ないといいます。

その原因の一つは「シートポジション」です。フルブレーキをするときには、強い踏力とともに踏み込む際のストロークも必要ですが、普段からゆったりとした運転姿勢を取っている人は、いざというときにペダルの限界作動領域に到達する前に足が伸び切ってしまい、フルブレーキにならない場合があるようです。

また、お尻がしっかりシートバックに付くまで、深く腰を掛けていないと、ブレーキを踏む足に十分に力が伝わらないばかりか、素早いペダル操作(踏み変え)ができず、空走距離(危険を感じてからブレーキが実際に効き始めるまでの間にクルマが走る距離)が延びてしまいます。

「踏めない理由」のもう一つとして考えられるのは、「意識」の問題です。普段はじんわりとブレーキを踏むことでスムーズな運転を心がけている方も多いはず。また「急」の付く操作がNGだと教習所で教わった記憶も影響するかもしれません。つまり普段はそんなことをしないのに、急に「ガツン!!」とブレーキを踏むのを無意識にためらってしまうのです。

 

■ABSが作動すればフルブレーキができている

しっかりブレーキが踏めるようにするための運転姿勢は、まずシートに深く座り、座面の前後位置はペダルを奥まで踏める位置に、シートバックはステアリングの頂点を握った状態でも肘が伸び切らない位置に調節します。座面の高さが調整できる場合は、目線の高さよりもペダル操作のしやすさを重視しましょう。ペダルを踏んだ時に太腿の裏側が座面に当たりすぎると、しっかり踏み込むことができません。

そのうえで、できればフルブレーキの練習をしましょう。周囲にクルマや建物がない安全な場所、かつタイヤが傷まないよう砂利や土などの滑りやすい地面の場所が確保できれば、30km/h程度からのフルブレーキングをやってみてください。しっかりとブレーキペダルが踏めていればABSが作動し、「ゴゴゴゴ」という作動音とペダルへの振動が伝わってきますのですぐに分かります。その踏み込み量と感覚を体験しておくのです。

最新の先進安全運転支援システムには、緊急時のブレーキ操作に不足があるとシステムが判断した場合に踏力をサポートしてくれる技術もありますが、これはあくまでも「サポート」であり、過信は禁物。危険を予知し回避する判断と操作はいつもドライバーに委ねられているという意識を忘れないようにしてください。



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