①優れた特性
数ある貴金属の中でもプラチナは化学変化が起きにくい素材であり、長く使い続けていてもほとんど劣化しないという特性があります。
②採掘場所が少ない
ゴールド・シルバー等の貴金属に関しては、比較的多くの国で採掘が行われていますが、プラチナの採掘が行われている場所は、世界中でアフリカ、ロシア、カナダくらいだと言われています。
③産出量が少ない
ゴールドに比べるとプラチナの産出量は非常に少なく、鉱石から採掘されるプラチナの量は、鉱石1トンからたった約3g! そのため金は年間で4000トン産出されるのに対し、プラチナの産出量はわずか200トンとされています。
プラチナの稀少性についてはご理解いただけたかと思いますが……
加えて、プラチナは加工が難しいことで知られ、工作機械の方がダメージを受けてしまうケースも多々あるそうです。
さて話題は変わりますが、腕時計好きの方なら2022年のWatches&Wondersはきっとご覧になりましたよね?
ロレックスが発表した新作の中で話題を集めたモデルのひとつにプラチナのデイデイトがありました。プラチナ製のデイデイトは、これまでポリッシュ仕上げのプラチナ製スムースベゼルとパウダリーブルーのダイヤルしかありませんでしたが、今年発表された36mmと40mmのプラチナ製デイデイトではついにフルーテッドベゼルが実装されたんです!!
nao_fashion196さんの#腕時計魂での投稿より
(※こちらはホワイトゴールドのモデルです、フルーテッドベゼルのご参考に!)
ロレックスのデイデイトとデイトジャストといえば、このフルーテッドベゼルを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? スカイドゥエラーにも採用されていますよね。
フルーテッドとは英語で「縦縞(たてじま)」の意味。 確かに少し離れて見ると縞々のようなデザインですが、厳密にはいくつもの山型カットが施されています。
前述した通り、プラチナは加工が難しいことで知られます。これを実現するにはより高い技術が必要なことは想像に難くありませんね。
ロレックスは長年の研究を経て新しい製造工程を生み出し、ついにプラチナ製モデルでもフルーテッドを実現させました。ロレックスというブランドの進化がまたひとつ確認できましたね!
その他の外見に関してはこれまでのアイスブルー、サンレイ仕上げのダイヤルと大きくは変わりませんが、36mmと40mmの両モデルともローマンインデックスが採用されています。また40mmのモデルは、青い秒針と新しいローマ字を使っています。
内部にはクロナジー脱進機を備えたCal.3255が搭載され、パワーリザーブは70時間です。
ちなみに日本語で『白金』はプラチナのことを指します。(ホワイトゴールドではないのですよ!)
ではまた、次週も男の格を上げる時計の選び方でお会いしましょう。
Text:FORZA STYLE