そして、仕立てに関してはハウススタイルでお任せするのですが、脚が太くてO脚だし、格闘技をやってたから身体もガチャガチャなのに、ピロッツィさんのスーツはバシッとハマったし、ヘリンボーンの柄合わせに関しても完璧でした!
袖を通した人の身体を整え、美しく端正に見せるシルエットなので、着られなくなったとしてもお直しするのではなく、これを着られるように僕の方が身体を合わせるようにしています。
パンツは、ロンドンハウス(London House)など名立たるサルトリアのパンツを130年に渡って作り続けているモーラ製。
とにかく素晴らしい作りなので、翌年にはコートも仕立て、もう一着スーツをオーダーしたほどです。
万が一傷んでしまっても直しながら着続け、きっと手放すことはないと思います」。
諸澤 泉
ファッションディレクター
某DCブランドのアルバイト販売員としてファッション業界でのキャリアをスタート。一時期は地元栃木へ戻って資材商社で働いたものの、再度業界に戻り、栃木縫製で営業職に。その後、独立した上司についていく形で、海外生産の開拓に従事。頻繁に中国やイタリアを訪れた経験を活かして、独立後は商社やストラスブルゴと契約し、ファッションディレクターとして活躍する。1967年生まれ。
Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka
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