山田さんの作品を買うには
FORZA STYLE:ちなみにですが、山田さんの作品は、どこでならたくさん見られますか?
山田隆太郎:最近お取り扱い頂いて、たくさん買ってくださっているのは、代々木上原のAELUですかね。実店舗とオンラインがあって、レストランのお客さんも引き込めれるし、海外対応もできる。集客力と発信力がとにかく強いと思います。
5月31日までは、「藤野作家展」を開催して頂いて、熊谷幸治さん、下村淳さん、松本優樹さん、山崎悠人さんとともに作品を並べて頂いています。
山田隆太郎:それから、FOOD FOR THOUGHTもたくさん扱って頂いていますね。
ひさこ先生:やっぱりお料理を盛って、使い方を見せられるのは強みですよね。
FORZA STYLE:確かに。使い方分かるし、素敵だなと思ったら すぐ買えますからね。
ひさこ先生:素敵な写真を撮れるギャラリーは多いんですが、商品である以上お料理はのせられないのでイメージが湧きづらい。盛ってしまうと売るわけにはいかないから、個展やる度に買い取りが増えてしまって首が締まっちゃうんです。
その点、レストランなら絶対に必要な備品ですし、気に入って使ってるでしょうから料理もうつわもよく見える相乗効果が望めます。
FORZA STYLE:となると、レストランと組んで、うつわ屋やるのが良いんでしょうか?
山田隆太郎:簡単ではないと思いますが…
ひさこ先生が山田さんのうつわに惹かれた理由
FORZA STYLE:最後に、ひさこ先生は山田さんのどんなところに惹かれたんですか?
ひさこ先生:最初のきっかけは壺でした。インスタに掲載されている壺が素敵すぎて気になったのと、さっき話に出たAELUのチヒロくんが窯焚きに来ているのを見て、近いところにいるのを確信して会える機会を探ってました。
スゴい力強い雰囲気と繊細さが一体化していて、なんとも言えないバランスに仕上がってる部分に惹かれてキュンキュンしちゃってました。
FORZA STYLE:その同居感伝わります。まだまだ不勉強なので あくまで個人的な意見ですが、単純な見た目の感想として”刷毛目”を好きになれないんです。でも、山田さんのはカッコいいから欲しくなる。刷毛の躍動感というか、デザインとして惹かれちゃう。
前回、前々回と大きめな皿を手に入れたので、じつはいま取り皿が欲しくて。平片口と刷毛目の皿とで悩んでます…。
ひさこ先生:どちらも素敵ですよね。でも、好きではない刷毛目なのに惹かれてしまうのなら、おのずと答えは…。
FORZA STYLE:ですよね。では今回は、刷毛目の6寸皿を購入したいと思います。
山田隆太郎:ありがとうございます。ガタつきだけ確認しますね。
ひさこ先生:わたしはやっぱり、この大きい鉢が気になってまして。でも…
山田隆太郎:大きい作品はなかなか売れにくいので、興味を持っていただけるのは嬉しいです。
FORZA STYLE:今回は、ためになるお話もありがとうございました! いいお買い物もできたし、感謝です。
山田隆太郎
多摩美術大学環境デザイン学科在学時から陶芸教室で学び、卒業後は多治見市陶磁器意匠研究所へ。修了後は多治見市にて独立し、2014年神奈川県相模原市に移転。注目度が高く、いま最も個展を開催する作家のひとり。1984年、埼玉県生まれ。https://www.instagram.com/ryutaro4126
行方ひさこ
ブランディングディレクター
アパレル会社経営、デザイナーなどの経験を活かし、ストーリーやデザインなどの一貫したコンセプトワークを行うことでトータルでブランドの向かうべき方向を示す。食や工芸、地域創生などローカルに通じる幅広い分野で活動中。
https://hisakonamekata.com
https://www.instagram.com/hisakonamekata
Photo:Shimpei Suzuki
Direction:Hisako Namekata
Edit:Ryutaro Yanaka