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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「消せなかった携帯番号」昔好きだった彼との再会は、天国か地獄か?

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

昔つき合っていた彼の、消せなかった携帯番号。由里子(仮名)は意を決して通話ボタンを押してみた。

前編はこちら

※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。

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 「もしもし」

浩司の声だ。一気にあの頃の思いと記憶が甦った。胸に甘い痛みが広がる。そう!これが恋だ。番号が変わっていなかったことも運命に思えた。もう一度会えるなら何でもできる気がした。

「由里子です。覚えてる? 今から……会えないかな?」

「突然どうしたの?」

浩司の声は驚いてはいたものの、喜んでくれているように聞こえた。

「いいよ」

由里子はすぐさまお気に入りのワンピースに着替え、ハイヒールを履いてタクシーに飛び乗った。常に正しいことだけをして生きるなんてつまらない、時には間違った選択をしても良いではないか。今がきっと最後のチャンスだ。

待合せをした交差点で降りると後ろから声がした。

「由里子?」



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