由香:実は、きっかけがあるんです。それは、2年前に友人グループの中で最後まで結婚しなかった一人が結婚したこと。彼女は、小・中・高・大と16年間一緒だったのですが、自分の考えを持っていて、カッコいい。今のSDGs活動を早くからしていて、アジアの女性の自立や、途上国の選挙を研究したりしていました。
私たちがワンピースを着ているのに、ジーンズを穿いてひょうひょうとしていた。彼女のことを私も友達も「結婚しない変わり者」だと思っていたんです。それなのに、36歳のときに、グローバル企業に勤務する超ステキな人と電撃結婚。あれは、魂が吹っ飛ぶくらいのショックを受けました。
川崎:そうか。あなたのその時の気持ちを想像すると、突然、宇宙に放り出されたような孤独感があったってことよね。
由香:一瞬、息が吸えなくなりました。それで、私も結婚式の二次会で、彼女が結婚した男性のような彼を見つけようとしたんです。とびきり上品でかわいいワンピを着て、結婚式の二次会に行ったら……
川崎:新郎の友達から、誰からも相手にされなかった。
由香:もう! 何でわかるんですか!? そこにいた男性は、独身ばかり。「この人、いいかも」と思って話しかけるんですが、私のことをテキトーにあしらっているのがわかるんです。
川崎:あなたの「ゆるふわ期」「婚活コスプレ期」の終焉ね。グローバルエリートは、自分と同じくらい仕事がデキる女性を選ぶ傾向があるからさ。かわいい服が撃沈して、あなたは個性派に行ったのね。
由香:前から着てみたいと思っていた、ダメージデニム、バンドTシャツと、おしゃれを楽しむうちに、70年代ヒッピーファッション、80年代DCカジュアル、90年代ストリートと進化していったんです。そのうちに、「由香は結婚しない変わり者」というレッテルを貼られ、友達グループから切り離された。そして、自由に行動できる楽しさを知ったんです。
川崎:同調圧力からの開放ね。
由香:はい。それと同時に、今の会社に転職したんです。DXの拡大に携わる会社で、事業内容も革新的。アーティストやプランナーなど、それまで会ったことがない業種の人と仕事をするのは、すごく刺激的だし、自由。このままでもいいかな……とは思っているんですけれど。
川崎:でも、あなたの言動や行動を見ていると、「結婚しなくてはいけない」という呪縛はなかなか根強いと思うよ。ぶっちゃけ、周囲の友達に比べて、スペック的に見劣りしない相手を見つけたいと思っているでしょ。
由香:あいすいません‼︎ 思ってましたーー! ホントに川崎さんは何でもお見通しなんですね。言われてみると、川崎さんの言葉が脳にしみこんでいく。私、気が付きました。やはり結婚がしたい。このままずっと一人で生きるのはつらいです。でも、誰をどのように選べばいいかわからない。
川崎:そうだよね。男性を供給され続けてきたんだもんね。ところで、どんな人がいいの?
Text:Aki Maekawa
Photo:Yuji Hirose
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【川崎貴子 プロフィール】
女性に特化した人材コンサルティング会社、リントス株式会社代表取締役。経営者歴23年。女性の裏と表を知り尽くし、人生相談にのりフォローしてきた女性は2万人以上。婚活結社「魔女のサバト」働く女性の為の婚活サイト「キャリ婚」主宰。「女のプロ」「黒魔女」の異名を取る。15歳と8歳の娘を持つワーキングマザーでもある。著書に、著書に、『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)『私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由』(大和書房)『上司の頭はまる見え。』(サン マーク出版)『モテと非モテの境界線』(講談社)など。
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