ヴィンテージでもなかなかお目にかかれない名作、手に入れるなら今です
第457回目は、リーバイス®の606 TMです。
突然ですが「アースデイ」をご存知でしょうか。環境保護活動の基礎となった討論会の開催日を記念日として制定したもので、第一回は1970年4月22日。以来、毎年この日をアースデイと称し、地球環境を考える日となったのだとか。なぜこんな話をしたかというと、これにインスパイアされた「リーバイス®」がカプセルコレクションを展開したから。しかもヴィンテージ市場でも希少な名作「606TM」の復刻モデルがラインナップされているんです!
606TMと言えば、1965年に誕生したファッションジーンズの先駆的存在。深めの股上で、裾にかけてテーパードがかかったスリムシルエットが特徴です。つまり、昨今では当たり前となっている、美脚パンツの元祖とも言える名作であります。本作は、シルエットやディテールは当時のモデルを忠実に再現する一方で、サステナブルなオーガニックコットンのデニムを採用。ウォッシュ加工を施し穿いた瞬間から肌に馴染むと同時に、時代に左右されずに長く愛用できるミニマルなデザインで仕上げています。
普遍的な定番の魅力はそのままに、アースデイの原点である“いいものを長く着よう”と言うコンセプトを両立した606TMは、近年のヴィンテージ人気に伴う復刻モデルの注目も相まって実に今どき。男心を鷲掴みにする名作ジーンズが環境配慮にも役立つなんて、男の株が上がると思いません?
股上の深いジッパーフライも606TMの特徴の一つ。リベットではなく、バータックステッチによる補強を施す点も、シンプルなルックスに一役買っています。
ファッション性を重視するべくアーキュエイトステッチやレザーパッチをなくしており、これも当時のモデルの特徴を忠実に再現したもの。69年に誕生したオレンジタブの前身である黒タブも見どころです。
606TMをベースにした新作がコチラの「606TM SUPER SLIM FUTURE SHOCK」。スリムなシルエットはそのままに、裾を切りっぱなしにしたアンクルカットデザインに。長く穿き込まれたような柔らかな風合いが、よりカジュアルな穿き姿を演出します。よーく見ると膝部分にさり気ないアク足しに有効なステッチが。
60年代から使用され、タロン社の名品として知られる「42」タロンジップを採用。こうした小ニクいディテールの再現が、物欲を刺激しますよね。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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