ヴィンテージの雰囲気を残しながらモダンに昇華
この「M-51フィールドパーカ」(通称モッズコート)は、1PIU1UGUALE3(ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ)とのコラボによるカプセルコレクション「BLACK MILITARY BY YOSHIMASA HOSHIBA」の第15弾。
原型は1951年に米陸軍に制式採用された野戦用コートで、主に極寒期・地帯の戦地や早朝・夜間の警備などで着用されていました。
ちなみにモッズコートという通称は、1960年代の英国で3ボタンスーツに身を包んだ「モッズ」と呼ばれる若者たちが、ベスパなどのスクーターに乗るときの防寒や大切なスーツを汚れから守るためにはおっていたことから。
その後、M-51の後継モデルとして登場した「M-65フィールドパーカ」ととてもよく似ていますが、M-65はフードが完全に取れるのに対し、M-51はファーが取れるけれどフードがついたままというのが特徴です。
BLACK MILITARY BY YOSHIMASA HOSHIBAでは、これまでタイトなアイテムが主流でしたが、この春はたっぷりとしたシルエットのコートがいいと思い、こちらに着目。もともとがフィールジャケットの上にはおってさらなる防寒性を確保するオーバーコートだったため、全体的に大きめなつくりになっていて、いまのビッグシルエットのトレンドにもはまると思ったんですよね。
オリジナルのM-51フィールドパーカにこだわって、古着やデッドストックで手に入れるのもいいのですが、僕の場合はやはり着ていて重く感じてしまうのと古着特有のニオイが苦手なんですよね。それに、大人がそれをいまのスタイルに合わせるのはちょっと難しいかなと……。
「踊る大捜査線 THE MOVIE」シリーズ(フジテレビジョン)で青島刑事(織田裕二)が着ていた“青島コート”のイメージが強過ぎるんですよ。「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」「レインボーブリッジ封鎖できません!」みたいな。