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FASHION 僕が捨てなかった服

いつ穿きおろそうか悩む、アメリカ製最後のリーバイス®501®

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

捨てられなかった服というより、穿きおろす日を待ち侘びている服!

クラシックスタイルだけにとどまらず、カジュアル、ヴィンテージなどへの造詣も深く、それらを自在にミックスしたスタイリングで世界中から高い評判を得ているメンズファッションディレクターの西口修平さん。

幅広い知識と経験に基づき、さまざまなジャンルを幅広く網羅してきた西口さんが、思い入れが強くて捨てられなかった服をご紹介する企画の第6回目は、リーバイス®(Levi's)501® レギュラー最後のアメリカ製です。

「このリーバイス®501®は、15年程前にデッドストックで購入したレギュラーの1本です。

2002年に歴史あるバレンシアストリートの工場が閉鎖され、翌年にはアメリカ・テキサス州サンアントニオに残されていた最後の工場ふたつも閉鎖してしまったので、2003年でアメリカ製の501®は生産終了。残っていたものを購入しました。

買った当時は、フラッシャーなど捨ててしまって洗おうと考えたものの、既にデニムは多数所有していたため、踏み止まって そのままおよそ15年程寝かしたまま今に至っています。

14.5オンスのヘビーなデニムは、縦落ちなどのビンテージの風合いを楽しむ様なものではありませんが、私の体型の変わらない限りいつ穿きおろすかも考えていませんが、いつかおろす日を楽しみにずっと保管していようと思っています。

このリーバイスに関しては、"捨てられなかった服"というよりも、"いつかおろす日を待ち侘びて保管している服"というのが正しいのかもしれません」。

西口修平
メンズファッションディレクター

クラシックスタイルへの造詣が深いだけでなく、カジュアル、ヴィンテージなど守備範囲も広く、それらを自在にミックスしたスタイリングで世界的に高い評判を得ている洒落者。Instagramのフォロワー数は14万人に届く勢いで、上梓した著書『Nishiguchi's Closet』(学研プラス)、『Nishiguchi Essentials 100』(ワン・パブリッシング刊)も大人気。1977年生まれ。大阪府出身。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka



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