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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「リモートワーク不倫」強制出社、その言葉に隠された「秘め事」とは…

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

コロナ禍でリモートワークが常態化した奈月。ある日、上司の山崎と二人でビデオ通話で打ち合わせをしていると、山崎が急に真剣な顔になり画面越しに奈月を見つめてきた。

「今、そこ旦那さんいる?」

※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。

前編はこちら

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「いえ、夫は別の部屋でまだリモート会議中ですが。何か機密な案件ですか?」

「ああ、じゃあ……ちょっと提案なんだけど。子持ちの人には会いづらいってさっき言ってたけど、じゃあ子供のいない僕には会いづらくないよね?」

「……? まあ、そうですが……」

「嫌じゃなかったら、でいいんだけど。僕もずっと人に会ってなくて息苦しくってさ、例えば来週とかちょっと直接会ってランチでも行かない? もちろん、上司が奢るからさ」

 

ああ、なんだ。夫の不在を確認するなんて、何か変なことを言い出すかと思ったら、久々のランチか。昼に久々に上司に会う、それならば……と思いながら奈月は即答した。

「もちろん、行かせていただきます! 久々の外出、嬉しいです」

「よし、じゃあまた連絡するね。下田さん、お疲れ!」

そう言って山崎は画面通話を切った。奈月は胸に小さな引っ掛かりを覚えながらも、その違和感を無視することにした。



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