外歩きが心地良い、この季節に持ってこいなドレス靴の筆頭!
気温が乱高下したり、桜流しが続いたり…、今年の春は なんだか落ち着きませんでしたが、やっと天候も安定してきたような。梅雨までは外を歩くのが楽しい、心地良い気候を味わえそうです。
そうなると、ドレッシーな靴が履きたくなる! というわけで、第83弾はホールカットの靴をピックアップしてみます。
ホールカットとは、一枚革で足を包み込むように成型し、かかとにしか継ぎ目がない革靴のこと。シンプルかつすっきりとしたデザインは清廉さを漂わせ、靴のシルエットもはっきりと現れるため、洗練された上品な印象を与えます。
しかし、繋がった一枚のパーツを切り出すには、大きくて傷のない上質な革が必要。さらに、シワを出さずに立体成型しなければならないので、職人の高度な技術も必要となります。
そのため、かつてはビスポークシューメーカーでしか作ることができませんでしたが、最近は さまざまなメーカーが製作に乗り出しています。
ちなみに、完全に継ぎ目のないシームレスホールカット(履き口は裁断する)なんていうスペシャルな靴もありますが、それはまた別の機会にでも。
では話をクルリンパと戻して、ホールカットの靴の投稿5選をご紹介していきます!
バーシュの5アイレットホールカット
まずは、チャッカブーツ、滑りにくい靴、リーガル、日本を代表する靴の回に続いての登場となる @kdoit_1989さんの投稿から。バーシュ(VASS)の5アイレットホールカットです。
1978年、ハンガリー・ブタペストにてラズロ・ヴァーシュが創業したバーシュ。その技術の高さから"既製靴の最高峰"と評されています。
@kdoit_1989さんのホールカットは、イルミーチョの深谷秀隆氏やスピーゴラ鈴木幸次氏などの師匠としても有名なロベルト・ウゴリーニ(Roberto Ugolini)氏が設計したFラストを採用。ラウンドトゥで英国っぽい雰囲気のため、一番人気があります。
使われている革は、イタリア・イルチア社製のミュージアムカーフでしょうか? お手入れが行き届いていて、見事な光沢ですね。履きジワもイイ雰囲気。
これからも素敵な靴をたくさん投稿してください! 楽しみにしています。