ロレックスは「3大発明」によりその地位を確立したと言われています。
(3大発明についてはこちらの記事に詳しく載っています)
その3大発明のひとつである「パーペチュアル」は1931年に発表され、世界初の360度回転ローターをもつ自動巻機構が誕生しました。その「パーペチュアル」での成功もあり、ロレックスは「自動巻式時計のトップメーカー」としての地位を確固たるものとしましたね。
そして1969年に世界で初めて腕時計用クォーツムーブメントの開発に成功し製品化したのは、みなさんもよくご存じの日本のセイコー。
ですが、そのわずか1年後にはロレックスもスイスで電気時計の研究をしていたCEH(Centre Electronique Horloger)協力の下、スイスの時計メーカーが共同で開発しクォーツムーブメント”ベータ21”を搭載したモデル「ベータクォーツ(Ref.5100)」を発表したんですよ!
およそ1000本生産されたと言われています。時代の流れに乗って誕生したベータクォーツですが、量産はされなかったのですね。
実用時計を追求するロレックスはそれから7年後の1977年、自社製のクォーツムーブメントを完成させ、デイトジャストとデイデイト、そしてチェリーニの3モデルで「オイスタークォーツ」を展開し、消費者に対して幅広い選択肢を提供すべく尽力しました。
epmatさんの#腕時計魂での投稿より
このオイスタークォーツは35mmと同時期の自動巻きのデイトジャストより1㎜サイズが小さいのですが、実は外装的にも大きな違いがあります!
ケースとブレスをつなぐフラッシュフィット(弓カンとも言う)がないのがおわかりになりますでしょうか。
hanadokei2009さんの#腕時計魂での投稿より
ケースとブレスレットが一体化するように直線的に作られたこのエッジの利いたデザインはまさに70年代特有のスタイル。
オーデマ ピゲのロイヤルオークや、ヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズのような“ラグジュアリースポーツ(通称ラグスポ)”の代表格であるモデルに見られる特徴です。ラグスポといえば今どのブランドも熱い視線を注いでいますよね。
そんなオイスタークォーツは2000年頃までの20年以上もの長い間生産された実はロングセラーです。現行品ではないので、巡りあえるかは運しだいですが、購入の際は「しっかりエッジが立っているか」そして「なるべく高年式(最近生産されたもの)」のものを選ぶとよいお買い物ができるようです。
そうそう、これはロレックスに限らずなのですが……クォーツ時計は電池がなくなるまで時計は時を刻み続けるためゼンマイの巻き上げは必要ありませんが、定期的なオーバーホールは必要なんですよ。お忘れなきよう。調子がよくないなぁと思ったらきちんと点検してもらいましょうね。
それではまた来週お会いしましょう!!
Text:FORZA STYLE