■ポルシェ パナメーラ スポーツツーリスモ(1394万円~)
パナメーラは、ポルシェ初のフル4シーターモデルとして2009年に登場したモデルで、スポーツツーリスモは2代目パナメーラに設定されたポルシェ唯一のステーションワゴンモデルです。全体的なフォルムはパナメーラと似ていますが、しっかりとステーションワゴンらしいリアゲートが確認できます。もちろん、クーペモデルとしての美しさは損なわれていません。
スポーツツーリスモで最もホットなモデルは「GTS」で、搭載されるエンジンは4.0ℓ V8ツインターボ、最高出力は353kW(480ps)/6500rpm、最大トルクは620Nm/1800-4000rpm、電子制御4WDに8速PDKで最高速度は292km/h、0-100km/h加速は3.9秒というパフォーマンスです。
ポルシェラインアップにふさわしい動力性能と大人4人がしっかり乗れて荷物もきちんと積載できる。これこそまさに究極のステーションワゴンと呼ぶにふさわしいモデルでしょう。
■ボルボ V90(714万円~)
ステーションワゴンの歴史が深いボルボ、その最新のステーションワゴンの一つが「V90」です。2030年までに完全な電気自動車メーカーになることを計画しているボルボは、現在V90に48Vハイブリッドモデルとプラグインハイブリッドの「リチャージ」をラインアップしています。
シンプルでモダン、しかしどこか温もりを感じさせるスカンジナビアデザインは、他のヨーロッパメーカーとはひと味違った魅力があります。北欧の家具のような仕立てのよさと環境性能を意識したメカニズム、そしてボルボの高い安全性と、どれを取っても意識が高いモデルであることを感じさせてくれます。
■まとめ
SUVもオンロードでの性能が高くなってはいますが、やはりツーリング性能は、セダンやステーションワゴンのほうが快適。メルセデスのシューティングブレークなど、最近はデザインだけでも選びたくなるくらい洗練されたモデルも増えてきています。「そろそろSUVもありきたりで、飽きてきたな…」という方はぜひ、ステーションワゴンを検討してみてください。
Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo:Mercedes-Benz,Audi,PORSCHE,VOLVO
Edit:Ogiyama Takashi