世界的バブルを思わせるNFT(非代替性トークン)の世界に、また巨大な一石が投じられました。
アーティストの村上隆氏と高級時計ブランド「ウブロ」がコラボ制作したNFTアートが、国際展示会「ウォッチアンドワンダー2022」で発表され、時計業界のみならず大きな話題を呼んでいます。

今回村上氏が手がけたNFTアートは「オールブラック」と「サファイアレインボー」の2種類。
これらのNFTは、昨年発売されてアッという間に完売した「クラシック・フュージョン タカシムラカミ」(リアルの腕時計)のオーナーで、かつNFTの所有を希望する方に対して主に配布される徒弟です(オールブラックは218点、サファイアレインボーの108点)。

今回の取り組みは、腕時計の実物とNFTの珍しいセット展開ということもあり、NFTに興味のなかったオーナーにとっては予想外の果報。逆に熱心なNFTコレクターからは「リアル時計を買っておけばよかった!」という声も聞こえてきそうな、ニクい演出です。
でもご安心を、このNFTは5月から数量限定でオーナー以外にも展開予定とのことです。興味のある方は要チェックですね。

コピーや複製が横行し、希少性も唯一性も所有権も証明できなかったデジタルコンテンツに「ハンコ」を押すブロックチェーン。そしてその派生テクノロジーであるNFTは、あらゆる市場やモノごとの価値を変える可能性を持っていると言われています。名前は知っているけど、実態はよくわからない。そんなNFTアートに対する啓蒙という意味でも、ウブロのチャレンジに拍手です。
Text:FORZA STYLE
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