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LIFESTYLE 女たちの事件簿〜沢木文の【婚外恋愛ファイル】

【後編】モラハラ夫を見限って、社内不倫に走った母の末路。

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夫は奈美さんが浮気していることに全く気が付かなかったという。彼との関係が始まって1年後、奈美さんの元に、弁護士事務所の名前が記された封筒が届く。そこには「慰謝料160万円を払ってください」という内容の書類と、彼との飲みや一泊旅行の写真が入っていた。

「驚いて弁護士事務所に連絡しました。彼は職場にも私にもバツイチだと言っていたので、てっきりそうだと思っていたんです。でも、実は結婚していた。私が遊びに行っていた彼の家は、海外赴任中の彼のお兄さんの留守宅だったようなんです」

弁護士の名前で請求書が来たので、奈美さんも怖くなって、弁護士を立てる。すると、奈美さんが依頼した弁護士は、「あなたは独身だと伝えられており、彼が既婚者だと知らなかった。だから慰謝料を払わなくていい」と言った。


©︎gettyimages

「それに、160万円は相場よりも高いと言っていました。浮気慰謝料は離婚しない限り50~100万円のようなのです。そこで、弁護士を通じて、相手の弁護士に慰謝料を払わないと伝え、この話は終了。彼が既婚だと知ってしまったので、今以上に用心してデートをしようと思ったんです。私の弁護士には、相談料と謝礼として10万円くらい払いました。すると、彼の妻は証拠写真を会社の人事部に送ったんです」



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