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FASHION 百“靴”争鳴

【ハロゲイトの木型職人、松田哲弥の哲学】靴の良し悪しを決めるのは、木型が5割! Vol.3

百靴争鳴。日夜美しい靴作りに情熱を燃やし合う、異色の靴職人たちへのインタビュー集。

ハロゲイトの木型の魅力をさらに踏み込んで語ってもらいました。

キーワードは木型ありきのデザイン、アメリカの履き心地とフランスの見栄えの両立、です――

デザインは木型が決める

ハロゲイトのデザインは そのすべてが木型によって決まってきます。ヴァンプ(甲の前半部)などの切り替えはすべてが木型の面と面の境界線に入ります。正しい位置に入れてやれば いいだけなんです。

自分は正しい位置に入れつつ、よりそのデザインが映えるようデザインごとに木型をいじります。たとえばロングウィング。踵に続くパーフォレーション(穴飾りの一種)が特徴のこのデザインは、パーフォレーションがきちんと載る構造を突き詰めています。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割
ウィングチップシューズ「GREENWICH」 3万5200円

唯一の不満はお尻が跳ね上がっているところ。ほんとうは まっすぐに走らせたかったんですが、不満らしい不満は ここだけですからね。海の向こうの工場で ここまでできれば文句をつけるほうが間違っている(笑)。

ヴァンプ、トウ、踵を限界まで攻めた(フィット性を高めた)ローファーはトップライン(履き口)も見どころ。直線に走るラインが美しいでしょ? 美しいだけじゃなく、足入れの面でみても優れています。踵が抜けるようなことはありません。パンプスの考え方を応用しています。

デザイナーがドライバーだとすれば、自分は彼らがフルスロットルで走ることのできる車を用意するピットクルーです。絵を描くのはデザイナーですが、絵の持ち味を生かすも殺すも自分次第です。

靴の良し悪しを決める要素を数値化すれば、革とパターンが2.5、つくりが2.5、そして木型が5かな。いまの実感ですが……あれ、これだと自分がドライバーのようですね(笑)。



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