オン・オフ兼用の端正なルックスが、上品さをさらに後押しします
第43回はジョンロブのスニーカーです。
スーツにスニーカーを合わせるのも珍しくない昨今。ドレスシューズに比べて楽ちんですし、ビジカジの定着やスニーカー人気も相まって今どきな雰囲気を演出できますからね。とは言え、だからこそ何を選ぶかが肝になってくるわけで、それが40オーバーのオジさんともなれば尚更。そんな時に最高峰のドレスシューズブランドが手掛ける一足は、この上なく頼りになる存在です。ポイントとなるのは、上質な素材を使ったシンプル顔。これらを全て兼ね備えているのが「ジョンロブ」の「モルトン」であります。
ライニングまでカーフスキンで構築した本作は、ダービーシューズ風のデザインが後押しして、実にラグジュアリー。その一方で、ぽってりとしたシルエットやボリューム感のあるダブルラバープリムソールが程よくカジュアル感を演出。このドレスとカジュアルの絶妙なバランスが、オン・オフ問わずにモダンなエレガンスを醸し出すのです。スーツはもちろん、ラグジュアリー&スポーティな着こなしにも最適。
ソールにあしらったシグネチャーのイエローステッチが、らしさを強調するとともにさり気ないアクセントに。センスある大人もアピールできるというわけ。いつの時代も「お洒落は足元から」の格言は変わりませんから、今どきな上品さを纏うなら、ジョンロブのスニーカーは革靴以上に洒落感を味わえますよ。
クッションパッド入りのカップソールを採用し、ホールド感とサポート力を向上。ここ数年特に求められる履き心地の良さにおいても、手抜かりありません。
ソールや履き口とヒールの切り替えに配したステッチが、立体感を演出。バックタブには、同色のエンボスロゴが。こんなディテールも実にツウ好みです。
1年中コーデを選ばずにコンフォートなラグジュアリーをモノにするなら、鉄板はブラックでしょう。白スニ以上にシックな雰囲気を滲ませ、アイレットのトップにのみあしらったハトメの光沢が、品良い艶っぽさをアピールします。
豊富なカラーバリーエーションも見どころです。アッパーのネイビーにソールの白、そしてライニングのブラウンとのコントラストが、こなれ感を演出。色違いで異なる履き姿を楽しめるから、余裕のある方は複数買いをぜひ!
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010