ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
CAR 得するクルマ生活

もっと出るのにナゼ?スピードメーター上限180キロの謎

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

一部のスポーツカーを除いて、現代の国産車の多くは、スピードメーターの上限が、普通車で180km/h、軽自動車は140km/hとなっています。しかし、いまから50年ほど前の1970年ごろは、スピードメーターの上限値が200km/hを超えている国産スポーツカーが割とありました。

コンパクトカーからミニバン、SUV、セダンなど、エンジン排気量やスペックが全然違うのに、多くのクルマが上限値180km/hとなっているのは何故なのでしょうか。 

 

■昔は「そのクルマの最高速度」まで測定できるよう、設置されていた

50年ほど前に活躍していたスポーツカー、例えば、トヨタの2000GT(1967年)は、スピードメーターの上限が250km/h(もしくは160MPH)、日産のハコスカ(1968年)」は240km/h、ホンダのS800(1966年)も200km/hといった具合で、180km/hよりも高い速度が上限値となっていました。

これらのクルマは、最高速度(メーカー公称値)が、2000GTが220km/h、ハコスカが200km/h、S800は160km/h、いずれもスピードメーターの上限表示よりも低い速度であり、当時スピードメーターは「クルマの最高速度まで測定できること」という考え方で設定されていました。これは当たり前のことで、目盛の上限値を越えるのは、起きてはならないものです。例えるならば、38度までしか測定できない体温計のようなもので、スピードメーターとしての意味がありません。

しかしこの後、1970年代から1980年代にかけて、クルマの性能が著しく成長した時代が到来します。誰でも簡単にスピードが出せるようになったことで、交通事故による死亡者が急増し、社会問題となっていきました。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5