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LIFESTYLE うつわのことを教えて、ひさこ先生!

ひさこ先生に訊く! 笠間の人気作家 小林耶摩人さんのカッコいいうつわ

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使わないときも美しい! 飾りながら収納したいうつわ

ひさこ先生:小林さんが普段使われるうつわって、ご自身のものが多いですか?

小林:最近は自分のものを使うようにしてます。それは実際に使ってみて、改善点を探るためです。でも、他の方のうつわも使いますね。

FORZA:どういったものがお好みなんですか?

小林:わりと渋い感じが好きです。陶芸を始めた頃は洋食器とかマットっぽいものとか北欧テイストが好きでしたけど、いまは焼き締めとか、ざらざらゴツゴツして、土っぽい雰囲気の方が好きかもしれません。

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ひさこ先生:実感として、よくオーダーを受けるうつわってありますか?

小林:リムがついている平鉢は多い気がしますし、7寸、8寸など大きめなうつわもよく頼まれます。あと、僕は元々コーヒーが好きで、それきっかけで作り始めたコーヒードリッパーは最近オファーが増えていますかね。

FORZA:やはりコロナで、おうち時間が増えた影響もあるんでしょうか。

ひさこ先生:小林さんのうつわって、使わないときに仕舞うより、出しておいて飾りながら収納しておきたい魅力があるんです。

小林:ありがとうございます。うつわを作るとき、とんぼでしっかりと測って、同じうつわは ほぼ同じ大きさに仕上げるように心がけています。スタッキングしたときにキレイに見えて欲しいからなんですが、それが理由かもしれません。

FORZA:使わないときの美しさまで考えられている! スゴいこだわり!! ちなみに、作っていて辛さを感じることって、ありますか?

小林:この工房がめちゃくちゃ寒いのは単純にキツいですね。あと、ぼくのうつわは、焼き終わった後の処理が大変なんです。目土(めつち)を削って、表面もやすりで削る作業が大変ですね。

僕は高台まで釉薬が付いていた方がカッコいいと思っているので、垂れた釉薬で作品が棚板とくっついてしまうのを避けるべく、作品の裏に目土といって小さな粘土を敷いて焼くんですが、それをルーターで取り除いたり、表面を磨くのに手間がかかります。

ひさこ先生:塗った釉薬まで一緒に取れてしまわないようにギリギリまで削るってことですか?

小林:そうです。後処理だけは本当に大変で、誰かに手伝って欲しいです…。でも、このひと手間でカッコ良く仕上がるなら、手を抜かずに続けようとは思ってます。



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