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【丸山尚弓の時計魂】人生を豊かにする「置時計」という選択肢

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幼いころに何気なく目にしていたものが、ふとしたきっかけで記憶が蘇ることってありますよね。私が祖父母の家で見ていたガラスのカバーがかかった置時計は、1時間ごとに澄んだ音色で時を告げるものでした。それが聞きたくて、ネジを巻いてとよくせがんでいたことをふと思い出しました。本当はネジを巻く必要はなくて1時間に1回鳴るものだったのですけど……。

そんな遠い日の記憶が引き出されてきたのは、先日明治39年創業のムラキさんのクロックショールームを訪れたからです。筆者は出演中の「ロック福田の腕時計魂!」にて腕時計について毎週のように取材をしていますが、置時計について詳しく知るのは初めて。

今あらためて、置時計について

ムラキの創業は1906年(明治39年)大阪。
創業者は独立する前にも時計会社で働いており、すでに時計を扱う商売を本格的にはじめていたそうです。そのころと言えば明治維新で明治5年に日本に新暦が採用され、和時計(十二刻)から洋式(二十四時分割)に変わり、日本での洋式時計(海中時計、置時計、掛け時計)が急速な発展を遂げていた時期。時計は明治の文明開化を象徴する品物のひとつであったと言えるものですね。

おそらく多くの方がご存じのように、時計の進化はホールクロック→テーブルクロック→ポケットウォッチ→リストウォッチというように小型化が進んできました。

置時計はここ数年、コロナ禍の影響もあってかオフィスや自宅で楽しむ為の需要が伸びているそうです。腕時計はつける人のステータス性や、高価なものを身に着けるという純粋な欲求を満たしてくれるもの。

一方、置時計は空間の一部となり、多くの人の目や耳を楽しませることも可能ですから、おうち時間を充実させたいという方が興味を持つこと請け合いです。また、新築祝いのギフトとしても喜ばれているとか。

日本で一番長くクロックに携わってきた株式会社ムラキの森 雅行さんにその魅力を伺ってきました。

ムラキ Hermle ヘルムレ 置き時計 置時計 clock 丸山尚弓 時計

丸山:今日ご紹介いただく「Hermle:ヘルムレ」の置時計はどんな点が特徴なんですか?

森さん(以下敬称略):フランツ・ヘルムレによって1922年に南ドイツのバーデンヴュルテンブルク州のライヘンバッハで創業したブランドです。

ムラキ ヘルムレ hermle ライヘンバッハ Reichenbach

伝統的なクロックはもちろん、現代のライフスタイルにおいても親しみやすい最新式モデルに至るまでバラエティーが豊かです。

ムラキ ヘルムレ hermle ライヘンバッハ Reichenbach

世界80ヵ国に供給する実力と実績を兼ね備えたクロックのトップメーカーのひとつですね。同社は創業当初の伝統的な技術はそのままに、パーツ製造から組み立てまでを一貫して自社生産を行える希少なメーカーの一つです。

丸山:ライヘンバッハはクロック産業がさかんな町だとお聞きしました。いつかぜひ現地を訪れてみたいですね。

森:いくつか代表的なモデルをご紹介しましょう。最初にご紹介するのはこちらの円錐型のクロック。

ムラキ ヘルムレ hermle clock 時計 22716-160791 置き時計 置時計
品番:22716-160791 高さ35x径18cm 自社製手巻式ムーブメント 14日巻 毎正時ベル打ち 木枠(チェリーウッド仕上げ) ドイツ製 11万円 《木枠ブラック、シルバー色》品番:22995−740791

丸山:わぁ、ちょっとメトロノームみたいですね! 文字盤はガラスの方に焼き付けてあるんですね。

森:ガラスの部分もただのカバーでなく、ちゃんと時計の一部になっています。
そしてバゲットムーブメントと言って、このように縦型に機械を組むことで高さのある美しい形を実現しています。ちなみにバゲットムーブメントの“バゲット”は、あの細長いフランスのパンに由来するんですよ。

振動するテンプだけでなく、ムーブメント全体がスケルトンで鑑賞できるので、やはり皆さんじーっとご覧になりますね(笑)。1940年代半ばにはバゲットムーブメントを搭載したクロックがすでにあったことが分かっています。

丸山:ムーブメントの美しさが楽しめますね。自分で巻くことができるのは機械式のよさでもありますね。すごく高そうに見えるのにお値段が良心的で驚きました! ですが、調整が大変ですか?

森:2週間に一度巻いていただく必要がありますが、平均日差はだいたい1分前後ですね。ご自宅でも振り子の長さを調整することで、ムーブメントの動きを調節できるので、そのあたりはあまりご心配はいらないかと思いますよ。

丸山:ゴールドとシルバーがあるのでお部屋の雰囲気に合わせて選べるところもいいですね。

森:次にご紹介するのはこちら。「アストロラビウム」といいます。名前の通り、天体観測をテーマにした時計なのがお分かりいただけますでしょうか。こちらは非常に正確なクォーツで統制されています。

ムラキ ヘルムレ hermle clock 時計 置き時計 置時計 天体時計 22836-072987 astrolabium アストロラビウム太陽/月/地球を配した天体時計 アストロラビウム 品番:22836-072987 45万円(シルバー色は品番:22836-742987 50万円)直径28.5×高さ21cm クォーツムーブメント  真鍮(ゴールドメッキ/ニッケルメッキ)、クリスタルガラス ※クリスタルドームは口吹きガラス製

丸山:えっ、これクォーツなんですか!? すごく複雑に見えますけど……。

森:複雑に見えて1年に1度電池交換をしていただければいいので、お手入れは簡単というそのギャップに喜んでいただくことも多いです。

丸山:この時計はどのように楽しんだらよいのですか?

森:地球は自転しているので、ここにあるガラスの地球儀は1日で1周します。
月は約29.5日で地球の周りを公転していて、だいたい1ヵ月ぐらいでぐるっと地球の周りを一回りする計算ですね。真ん中にあるのは太陽です。

ムラキ ヘルムレ hermle clock 時計 置き時計 置時計 天体時計 22836-072987 astrolabium アストロラビウム

1年の間に、地球は真鍮のディスクに示されているすべての星座の十二宮、月と個々の日を通過します。ムーブメントには、ヘルムレ社のクォーツスケルトンムーブメント 2987が使われています。月、日付、星座表示。 電池寿命は約1年。 クリスタルドームは口吹きのものです。

丸山:これは美しい! 出かけるときと、帰ってきたときとで地球儀の場所が違うのでついつい外出の度に確認してしまいそうです。

森:最後にご紹介するのは、所謂“ザ・テーブルクロック”といったたたずまいのクラシカルなこちらのモデルです。

ムラキ ヘルムレ hermle clock 時計 置き時計 置時計 21092-030340品番:21092-030340 16万5000円 高さ21.5×幅43×奥行11cm 木枠にウォルナット仕上げ 自社製手巻式ムーブメント(7日巻)、チャイム機能(ウエストミンスター)、時報、夜間鳴り止め機能

「タンブール(太鼓)スタイル」と呼ばれるデザインで、海外だと暖炉の上に置いてあるのをご覧になったことがある方も多いかと思いますが、シンプルで品の良いたたずまいは書斎や応接間によく似合いますよ。

ちなみに文字盤にある三つの穴は巻穴といって、右側の巻穴はチャイム用、中央は時間用、左側は時打ち用です。ここにキーをさしてゼンマイを巻き上げるんです。
15分毎にウエストミンスターチャイムの穏やかな音が響きます。

丸山:棒リンをハンマーが打って奏でる自然な音色は機械式時計の醍醐味ですよね。
ところで、夜もずっと音が鳴るんですか?

森:よいご質問です! 裏側から扉をあけてレバーを操作すると、任意でチャイムがならない時間を設定できますよ。

丸山:それは便利ですね! しかし3つのモデルにそれぞれ特徴があって素敵で、どれにするか迷ってしまいますよね。全部揃えたらおうちが博物館になった気分になれそうです!(笑)

森:今日ご紹介したモデル以外にもたくさんオススメがありますので、ぜひまたゆっくりムラキのクロックショールームにいらしてくださいね。

また、当社では日本国内で熟練の社員が修理やアフターケアもすべて行っています。何か気になることや、ご心配な時は遠慮なくご連絡ください。

text:Naomi MARUYAMA
photos:Riki KASHIWABARA
edit:Hiroko KURODA

MURAKI CLOCK GALLERY丨ムラキクロックギャラリー

【提供元】
株式会社ムラキ
〒103-0027 
東京都中央区日本橋3-9-10
電話番号03-3273-0321

丸山尚弓(まるやま なおみ)
もっと日本に素敵な男性が増えたらいいな♥との願いから
メンズファッションライターとして活動中。

ロック福田の腕時計魂!では、取材する度にどんどん欲しい腕時計が増えて困っています(嬉しい悲鳴)。
取材の様子や、楽しいオフショットをたくさん載せています。
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